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永遠なる無駄遣い


永遠なる無駄遣い
コートダジュール、パリ 1997

(4)カンヌ&アンティーブ - 2/5


<カルティエとルイヴィトンとセリーヌ>

 クロワゼット海岸に面して、高級ブランドの店舗が並ぶ。カルティエは今年150周年を記念して限定モデルを幾つかだしているんだが、格子状のガードがついた限定パシャは世界各地どこにもなく、カンヌにはとひそかに期待したが生憎ここでも売り切れ(ニースも売り切れ)。どこぞの華僑の大物ボッチャント勘違いされ、変わりに130万円だかの限定版を最後の一個だと、金庫から取り出す。こんなの買えるかと想いつつ、また来ると店を出る。でも番号が151番だったんで、150番ならよかったのにと言ったら、香港とか日本ではシリアル番号を気にするのかと聞いていた。確かに香港では88番は人気があるのだが、誤解されると嫌なので特にないと答えておいた。

 ルイヴィトンは少し奥まった高級マンションの1階に鎮座する。別に用はなかったが、奥まで入ると、鞄を修理中。私にとっては珍しいので、インタビューしつつ、気に入ってもらえたのでパチリ。専用キット(アタッシュケース)があって、チャックとか止め金は直すそうだ。

 セリーヌでは40%オフの最中。ここは中庭を介して、女性と男性の店舗を分ける。この時期は秋物を並べる時期で、春夏物はバーゲンと相成る。日本ではセリーヌのバーゲンは東京の紀尾井町周辺で会員限定での長蛇の列だがここは静か。と想ったのも束の間、男性側店舗でサイズがぴったりの麻のシャツを買うも、女性側には既にMツアーのおばさんの大軍が押し寄せていた。まるで市場。早々と退散。


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