トップへ


永遠なる無駄遣い


海外逃亡顛末記'98ニューヨーク、バミューダ、シカゴ
永遠なる無駄遣い

10/10頁 ★ シカゴ→成田

<管理職諸君、猛省を>

 帰りのJALではひたすら原稿書き。東京新聞の連載やら、その他月刊の連載やらで大忙し。寝る暇なし。

 そうそう、帰りの便、そんなに空いていないのだが、ステュワーデスのチームワークがよく取れていた。一見厳しそうなチーフパーサーも、話してみればとても良い人。なんでもヨーロッパ線ばかり飛んでいて、シカゴは3年ぶりだとのこと。3日休んで、その後はニューヨークと来たもんだ。

 大変ですね。大変な仕事でごくろうさまと言いたい。きっと、肩たたきとか大変だろうなぁ、不景気だし、ベテランは高い給料とか払っているからと。でも、この人、完璧な人でしたね。そうそう、香港スッチーとの混合チームだったけど、完璧なチームワークでした。

 唯一残念なのは、仕事で出張し、ビジネス・クラスに乗り込んだおじさん。いきなり新人スッチーに、今後何かありましたらなんなりとと「JAL」の名刺を渡したのを、しっかり確認したのは当方の取材力かもしれませんが、いけませんなぁ。


 なんで、名刺渡すのか、バーコード親父でも色気はあるのか色々勘ぐったけど、解りましたよ。私はJALの偉い人だから、サービス宜しくとねだったんですね。こんな状況なのだ。

 到着まで何事もなく時間が過ぎ去るかに見えたが、男性のパーサーが、慌てて持ってきた軽い食事(映画終了後、目覚めた後に持ってくる朝食というのかは定かでないが...)はなんとファーストクラスの奴。気が付かずにご無礼をと来たもんだ。


 だけどね。こちとら、訳わからない軽食に食欲を無くしているのに、横で平然と美味しい臭いをさせてばくついている。持ってくる方も持ってくる方だが、食う方も食う方だ。社内規定でビジネスに乗っているのならば、ファーストの食事は、会社の商品に手を出したということか。

 現場でスッチーがこれだけ頑張って顧客満足獲得に必死なのに、あんたら一部の行為で、顧客は逃げると言いたい。まったくもって、これで赤字だ、スッチーが高給だという前に、自らの行為を反省してもらいたい。

 でも、この幹部社員、最近はビジネスになったが、昔はファーストクラスだったことを溜息混じりで残念がり、強いお酒で夢心地なのだろうか。当日は、揺れに揺れて、着陸までに上空を40分ほど旋回していたが、ぐーーすかぴーーの状況であった。

 しかし、なんですなぁ、彼は、天下りなのかもしれず、男性パーサーもどうしようもないのか?でもね、どう考えても、ヨイショしてファーストの食事運んできた男性パーサーが悪い。ドリフターズのメンバーと同じ名字の君だよ。そんなに出世したいのか?と言いたい。

(了)


前のページへ
目次へ