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永遠なる無駄遣い

海外逃亡顛末記'98 ハワイ
永遠なる無駄遣い

 定点観測開始。

 なんだか日本の不景気が影響しているようで、オアフは大混雑。基本的には行かない方が良い。でも、定点観測で、幾つか出没する場所がある。ワイキキ海外沿いのロイヤル・ハワイアン・ショッピングセンター3階のサントリー。年末、日本から正月を過ごしに来る金持ち連中や現地日系人が飲み食いしている。久しぶりに会う人たちなどの会話が面白い。今年は凄いのが聞けてしまった。

 おーーい、バイトのB子。ここから先は、大人の時間だ。次のページにジャンプしてくれ。と書いておくと、B子は決まって、成人式済んだから、私は立派な大人ですとメールで抗議してくる(笑い)。でもね、大人の世界は醜いのよ。聞かせたくはないなぁ......(親の心境)。

 シチュエーションはこうだ。そうそう、盗み聞きしているわけではない。声がでかいのよ。この日系人。まぁ、「家政婦は見た状況」ということで、勘弁してね。

 日本人はロンドンから来た銀行員(たぶん支店長というか、支配人。50過ぎざんしょね)。お連れの方が一人(40前の女性、これも彼女が席を離れた時に野郎二人が会話をしていて判明。40を越えているのか聞いていたが、まだ30代だと支店長。でも性格がきついとぼやいてもいた...なんだこの支店長の感性は?...笑い)。


 ロンドンに赴任している銀行員は、たぶん米国で打ち合わせがあると言って、ハワイに来たのでは。で、ハワイで大学の同級生(男性)と飲み食いしていた。いや違うなぁ。そうだ、この日系人はLAに住んでいると言っていた。ハワイとLAを往復して、何かお店関係をやっているらしい。ということは、同級生に遭いにハワイに行くとか、ハワイでゴルフだ、リフレッシュだと大胆に正月を過ごしに来たのだろうか。或いは、転職の相談でしょうね、これ言えば解放されるもんね。『まぁ、どうでも良いですわね(家政婦...市原悦子の声)』。

 でも大胆ですね、同じ銀行のスタッフを連れていくかぁ、普通。この女性も、ただの事務職ではない御様子。4年以上ロンドンに滞在(勤務)し、現地ビザを取得している(日系人が盛んに愛がなくて良いから、結婚してくれ、イギリスのビザ欲しいと懇願していた)。

 良く解らないのだが、この謎の日系人、日本にもちょくちょく帰るらしい。風貌は「牧伸二」かなぁ(すみません、古くって、ウクレレ持って、あーーああ、やんなっちゃったと唄う人。今じゃウクレレは高木ぶーさんが有名ですが、年配の人にはこの牧伸二が有名ざんすよ。大正製薬提供で、日曜日のお昼にやっていました。或いはキャスターの嶋なんとかかなぁ。少し歯が出ている。で、この日系人もアロハシャツで決めていた)。

 この人、ハワイ、LAでは、相当の顔らしい。LAでは渡米直後の宮沢りえ親子と食事をして、宮沢ママと意気投合したらしい。飲食関係の人なんでしょうか、寿司屋さんで遭ったようだよ。でも、この宮沢親子の話は、かなり眉唾だったけどね。「噂の真相」という雑誌で読んだような内容がボンボン飛び出していたから。でも宮沢ママと意気投合して、世が世なら、りえちゃんの父だと豪語。そうそう、LAで離婚して、億単位の慰謝料を払っているとか。ぜーーんぶ、大きな声で、店中に聞こえるように話していた。酔っていたのかなぁ。

 で、途中から猥談が始まる。そうそう、こちとら伊勢エビの味噌鍋をつついていたのだが、食事中に聞く話ではない。つーーんと済ましていたロンドンから来た女性も身を乗り出し、大盛り上がり。くどいようだが、B子を始めとしたおこちゃまはここから、ジャンプだよ、ジャンプ。

 話はこうだ。銀座にある行き着けのバー(おかまバーではない)のチーママが男性の女装系の方らしい。で、彼女(彼?)、もちろんとても綺麗なんだけど、背が170以上もあって、モデルと言っても、でかくて、なんだかんだと「おかま」系だということが全ての客には解るらしい(すみません、おかまとかストレートで。そういう会話だったざんす。正確な記述が解らなくて、その関係の人達に不愉快な思いをさせていたら.....ここで陳謝)。

 で、例の牧伸二(日系人)、ああいう性格だから、ずばずば話してしまう。『知ってるよ、お前がおかまなのは.....みんなお前に気を使っているだけなんだよ』。で、かえってチーママに気に入られたのか、だんだん親身に相談に乗っている内に、本格的に「棒」を切り取って、身も心も女になりたいのだが、良い医者を紹介してくれって。で、LAにいる全米一優秀な医者を紹介して、チーママは、無事女になれたようだ。

 それで、「最初にあげる、貴男にあげる」と言われ、いや、他にいい人がいるだろうからその人にしたらと逃げた?らしい(これくどいようですが、牧伸二さんの言葉だからね)。で、常連客か共通の知人かは知らないが、『なんとかさんが一番好き、一目惚れ』となった。世話好きの牧伸二さんは、友人知人からカンパを募り、その指名された男性に大金(確か100万円)を渡し、希望を叶えてあげてやってくれと頼みこんだようだ。凄いよね、金でどうにかしようとしていたんだもんね。でもチーママさんとは「男の友情」だよね、泣けるね。この話、どうなったと思います?そのご指名の男性は嫌だと断った。そこからが大変。大泣きするおかまのおねえさんをなだめるわ、指名された男性とは大金もらうんだからいいじゃないかと大揉めに揉めたるわ。まったく、フーテンの寅さん状態。

 サントリーの仲居さんとか、店に来ていた観光客は、皆さん年末だというのにシーーンとこの話を聞いていた。


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