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永遠なる無駄遣い


海外逃亡顛末99#7
北イタリアで優雅に過ごす

永遠なる無駄遣い

(1)成田→ミラノ→フィレンツェ


<空港へのアクセス、両替>

 今年は例年に比べ、一週間遅い海外逃亡であーーーる。というのも、電通と日経ビジネスが主催する「ネット・ビジネス実践スクール」なるセミナーで講師(最終回)を務めることになったからだ。

 まぁ、電通の担当者がなかなか良い男で、イタリア好きだったので、コレも何かの縁かと引き受けたのだが、肝心の電通マンはセミナー直前に異動となり、その後は行方知れず....(おーい、元気にやってますか?今度呑みましょう...)。

 さて空港へのアクセスだが、絶対に箱崎からの高速リムジンバスだ。両替も出国手続きも全て済ませることができ、荷物も預けてしまえば成田では手ぶらでの搭乗と相成る。列車と異なり、決められた時間までにバスに乗り込めば、たとえ渋滞でバスが遅れても飛行機は待ってくれる。そうそう、箱崎でチェックインすれば手続きする時間が早い分、格安チケットの人でも有利な座席指定が可能だ。

 それと為替レートを気にする人、良い時もあれば悪い時もある。あんまりクヨクヨしてはいけない。まして、何年かに一回、最初で最後の海外旅行なら、まぁ、同じことよ。これが運命と考えればよいのだ。有利有利、利殖利殖というマニュアル本、知っている方が良いことは良いが、神経質になるのもいけないと思うのだが.....。

<機内にて..添乗員を口説くイタリア人男性と応えた日本人女性>

 うーーん、書くべきか、書かぬべきか。

 ねえ、添乗員さん(女性、20代後半)。今から大事なお客さんを案内してイタリアに行くんでしょ。イタリア人が口説いてきて、それもピンポーン、ピンポーンとうるさくスチュワーデスを呼んでお酒だコーラだと頼んで、尋常ではない状況で...、しかも30分おきにトイレに向かう奴に、なんで「身を委ねた」のかしら。


こんなおっさんが口説いていた...

 何回もロンドン・ベースの英国人スッチーが大丈夫かと聞いていたのに、まんざらでもない反応で。最大限良心的に解釈して、往復の機内は仕事中でないとしても、お客さんが居るんでしょ....

 おっと、オイラ達は彼女のお客じゃないよ。こちとら、だいぶ前から我侭で添乗員泣かせを悟り、グループツアーには参加しない。

<イタリア国内の主要空港に到着>

 それでもって、乗ること12時間。腰も背中もあちらこちらが痛くなりつつ、ようやくイタリアに到着。先ほどの添乗員は何を約束したのかはしらないが、でも仕事の顔になり、イタリア人に冷たい対応。弄んだだけなのか?日本人ツアー客ご一行を引き連れて、ミラノの市内に消えていった(らしい)。


ようやくついたミラノ空港。ベルサーチがお出迎え。

 で、当方はこれからまだトランジットがある。フィレンツェ行きの飛行機は国内線。で、テレビ画面でフライト・スケジュールをチェックし、次なるゲートを目指し、いざ出発。途中、長い長ーーーい「動く歩道に」遭遇。国内線に向かう片側だけのベルトコンベアーの脇をとぼとぼ戻ってくる人達を見て、可哀想に、まさか私もという考えが過ぎったのだが....。

 そういえば、前回(7年前)、ミラノからの帰路、突如アリタリア航空は故障で航空機が手配できないとフライトをキャンセル。ひたすらミラノ空港内を走らされ、一路ローマへ。ローマから東京行きに押し込まれた。


ミラノ空港にあったテレコム・イタリアのインターネット用の端末。
オリベッティのタイプライターのようであり、とてもお洒落。
何故か、新型のiBookに似ている。

 今回はそんなことはないと思ったら、先程の嫌な予感が現実のことに。フィレンツェ行きが2時間は遅れるは、今来た道を端から端まで移動するはで.....結局、ミラノからフィレンツェは遅れに遅れ、走りに走った。ううう。やはりラテン系はあてにならない。