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永遠なる無駄遣い


海外逃亡顛末99#7
北イタリアで優雅に過ごす

永遠なる無駄遣い

(2)フィレンツェ - 1/4


<到着の日の様子:7/18夜〜>

 フィレンツェのホテルに到着したのは現地時間の夜の11時頃。そう、トランジットの飛行機が遅れたから。結局日本時間的には一睡もせずに次の日の朝を迎えている。

 そうそう、ヨーロッパ便はホテルのチェックインが夜中の2時とかになることもあるので、もうろうとして荷物とかクレジットカード、パスポートなどをなくさないように気を付けるべし。

 特に、チェックインに際しては、パスポートの一時預かりを要求されるが、「コピー・プリーズ」で渡さない注意が必要だ。紛失でもされたら大変だから。自分の身は自分で守るべし。相手はプロだから別に嫌な顔はされないからご安心を。

 そういえば、同じ飛行機で到着した関西弁の女子大生二人は、友人がフィレンツェに留学していたため、訪れたらしいが、迎えにきた女子大生ともども、しっかりタクシー行列での割り込みをされた。若かりし頃ならばご注意申し上げたが、深夜で相手も先を急ぐのだろうと、無視して、順序を譲った。

 まぁ、「馬鹿な日本の旅行者では外国で生きていけない」「ずうずうしさを兼ね備えなきゃ」.「私達のような生活感あってこそ...」とでも思っているのだろうが...将来帰国してどういう職業について、何をしようとしているのだろうか。むむむむむ...どうして海外ではアジア人同士、あるいは日本人同士が助け合わないのだろうか、ちょっと悔しい思いをした。

<フィレンツェのホテル選び>

 フィレンツェは修道院の改築ホテルが多く、重厚が一つのテーマ。重くずしりとした絨毯や濃厚な家具が所狭しとならび、好みが分かれる所。


サンタマリア・ノベッラ教会とホテル

 旅の計画中ホテル選びで考えたのは駅に近いこと。個人旅行の場合、次の場所へのアクセスが大事。ただし、あまり駅に近いと、イタリアの場合は出稼ぎのジプシーの集合場所みたいなもので柄が悪いから、ほどほどが肝心。

 お金に余裕がある人には絶対お薦めは、「エクセシオール」と「グランド」の二つのホテル。アルノ川沿いで、これでもかというくらい品格が違う。でもこれがとても高い(一泊6万円以上)。これはいくらなんでも違うだろうと、調べに調べた。

 結局、最終的に決めたのは、サンタマリア・ノベッラ広場の前にある「グランド・ホテル・ミネルバ」。フィレンツェの駅にほど近く、ジプシーの子供のスリが難点だが、交通のアクセスや景観を考えると合格点。

 実は、7年前、日曜日にふらーーと広場に迷い込み、移民の人達の大集団に遭遇。ちょっとどきどきするような体験をした。

 今回も一抹の不安は過ぎったが、駅への近さと町全体が中途半端に小さいことから、その後のタクシーでの移動が不便だろうとの憶測も入り、妥協した。(後で地元の日本人に聞きますと、やはり移民系の多い地区で夜は多少気をつけた方が良いようだ)。

 そうそう、霊感の強いマスターは、前回来た時には、なんと夢の中で白馬にまたがった王女と馬の手綱を引いた家来(孫悟空のような立場)に遭遇。何やら意味不明のイタリア語のようなものを口走っていたようだが....。

 夢の中では「よくぞ戻ってきてくださりました」「いや、もうそちらの時代の人間ではない...まだ日本でやり残したことがある....」と答えていたようだ。

 で、朝早くに、たまたま一度も使っていなかった階段を登ると、階段にあった古い肖像画にはなんとその「王女様」の顔が描いてあったのだ....。ぞぉおおおおとしましたで。

 ホントの話やでぇ(急に説得風に関西弁....)。


宿泊した「グランド・ホテル・ミネルバ」は
改装直後ということで、とても綺麗。
バスルームの感じからも部屋の様子が窺える。