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永遠なる無駄遣い


海外逃亡顛末99#7
北イタリアで優雅に過ごす

永遠なる無駄遣い

(2)フィレンツェ - 2/4


<初級者のフィレンツェはどこがポイントか>

 初めての方のためのモデルコースなどは、旅行ガイドの「個人旅行」やJTBの「ワールドガイド」がお奨めなでそちらでどうぞ。ここでは、多くを語るまい。

 とは言うものの、海外旅行初心者には一度グループ・ツアーを体験し、ざっと回ることをお奨めする。ジプシーの少女のスリはすごい早さで襲ってくるので、念には念を入れた注意が必要なのだ。

 それでもですなぁ...。なんたって、あーた(奥様は魔女のサマンサのお隣の奥さんの声...これは中年のおじさん、おばさんにしかわからないだろうネタです....)、グループツアーでは、あっち行きました、こっちも行きました、でも一体ここは何処、私は誰?の状態におかれてしまう。

 特にイタリアは旅行会社と現地の契約の関係上、連れて行かれる場所が多い(ひどいときには3ヶ所)。で、日本人はスパゲティーだ、イタリアンはトマトだと行く先々にヌードル系が山盛り状況。さらに自由時間だと言いつつ、日曜日の昼下がり、何処も開いていないのに、散策をしなさいと言われる。おいおい、何処に行けばよいのだ。


アルノ川をベッキオ橋から。左手はホテル
行ったのは2つ先の橋の左側辺り


カルミネ教会、マザッチョのフレスコ画

 そうそう、老婆心ながら...、イタリア北部三都(ミラノ、ベネチア、フィレンツェ)巡りを計画して、効率良いからと最初にフィレンツェに来ると大変だ。日本を土曜日に出発しようものなら、日曜日はブティックが閉まっているし、月曜日はウフィッツイ美術館が閉まっているという有り様だ。できれば日曜日出発でフィレンツェは二都市目にすべし。

 で、さらに、パックツアーの場合、オプショナル・ツアーがピサの斜塔とくれば、行くしかないから、結局フィレンツェは中途半端に終わるのだ。それが欲求不満の背景であり、もう一度いくべかというきっかけにもなる。

<月曜日の散策は、アルノ川の向こう岸から開始:7/19〜>

 さて、個人旅行のオイラは到着した翌日(月曜日)の早朝に、フィレンツェ駅まで行って、3日後のベネチア行きの切符(一等車)を購入し、禁煙席を予約した。

 で、その後訪れたのは、サンタマリア・カルミネ教会、ピッティ宮殿、ボボリ庭園。かなり贅沢して、ゆっくり見て回る。

 このあたり、鞄屋とか刺繍屋とか銀製品屋とかが並んでいて、なんでも職人街というらしい。夜になれば、おいしい地元の料理屋もあるにはあるが、少し物騒じゃないのか、車がないとダメでしょという感じがした。

 そうそう、お奨めは、サンタマリア・カルミネ教会の並び(教会を背にして、左側の徒歩2分ぐらい)にある靴屋さん。圧倒的に地元のねぇチャンが利用するサンダルの店だが、安い。デザインもまぁまぁ。


その靴屋さん


靴屋さんの工房

 結局、午前中から午後にかけて、アルノ川の左岸を散策し、ボボリ公園を体育会系歩きで頑張った。ボボリ公園は、高低差が激しいので覚悟がいる。まぁ、少しはのんびり散策するのも時差ボケには良いのでは...(もう若くないのに無理をして.....とはスタッフの弁)。


ボボリ公園の入り口付近

 で、昼食と夕食の場所を確保しつつ、ドゥオモ周辺を散策したならば、早めに退散すべし。胃休めの場合は、中華がお手軽のようだ。

 ここからが要注意。帰りの駅前では、ジプシーが対面から歩いてきて、目の前を歩いていた韓国人若者旅行グループの集団の女の子から財布をする瞬間を目撃。7年前に言われたように新聞がサッと目の前に出され、下からサッサッと手が幾つか出てきて、財布を抜き取る手法だ。その間、わずかに2秒。でもこの韓国のねぇチャンはちゃんと自分の財布をしっかり握っていて、相手のスリの女の子は「チィッ」という顔で歩いていった。年の頃は、そう大きい子で10歳、小さい見習いで6歳ぐらいだから、気をつけた方が良い。きっとこのスリ集団とグルで前をゆっくり歩く一群がいると思う。混み合い始めたら要注意だ。

 夜は夜で、花とかボールペンとか寄付のためのカードとかキーホルダーを売りに来るので、あしらい方が苦手な方は、外のテーブルを避けること。