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永遠なる無駄遣い


海外逃亡顛末99#7
北イタリアで優雅に過ごす

永遠なる無駄遣い

(3)ベネチア - 2/5


<ホテル選び>

 さて、宿泊予定のホテルは、ベネチア本島からさらに30分離れたリド島。映画「ベニスに死す」で有名な「ホテル・デ・バイン」。結局、チェックインが完了し、部屋に入って落ち着いたのは、午後3時。



ホテルの部屋はとても広くて快適である

 このホテル。ベネチア空港から専用船が出迎えてくれるが、国鉄の駅からは大運河をバポレットで直航する方が簡単だ。バポレットは本当にゆっくり回っており、運河の右へ左へと停船し、30分ほどするとサンマルコ広場に着く。そこから更に20分ほど進んだ所にある。

 さて、ベネチアのホテル選び。初めてならば、本島の中心部が良いが、観光客で一日中喧噪的であり、良くも悪くも人種の坩堝であるので、暫くするともういいやという気持ちになりがちだ。


サンマルコ寺院

 理由の一つは、運河の臭い。その年の雨量や気候にも左右されるが、ちょっとドブの臭いがするのも事実。まぁ、もう一度と考えている人は是非リド島をお薦めする。これまでに宿泊した数々の中高級ホテルの中でもベスト5に数えることができる。

 本島で有名な所は、ホテル・ダニエリ、ヨーロッパ&レジーナ、グリッティ・パレスあたりである。これにリド島のホテル・デ・バインとエクセルシオールは全て同じブランド。シェラトン系なのだ。最近の買収劇で全てを収めたようだが、こういった所にも世界のホテル戦争が垣間見れる。それはさておき、同じ系列ということもあり、宿泊客には好都合なことも。ホテル専用の船で本島・離島間の移動が可能なので、宿泊客の中には、家族全員が本島に泊まり、子供達がリド島まで泳ぎに行くこという人たちもいる。


ホテル専用のボート

 はっきり言って、マスターにとってのホテル・デ・バインも時期尚早。少し背伸びをしている。しかし、それでも上記シェラトン系の中では低く抑えられており、あまり豪華すぎない内装に共感を覚える宿泊客も少なくない。

 え?まだまだバブルを引きずるマスターだから出来ることではないか?とんでも無い。

 工夫の仕方は色々ある。それはおいおい公開することにしよう。まぁ、結論から言えば、部屋を我慢するか、食事の質を少し落とすかの違いである。

 リド島のもう一つの最高級ホテル、「エクセルシオール」はこれでもかというぐらい高尚で、しかもカジノに近いから手に負えない。

 その手の筋の皆さんが、ゴッドファザーのテーマでさっそうと現れる場面に遭遇したが、どうも海外だからか、マスターには凄みが伝わらず、ただただカッコ良いというか「杉良太郎」的な感覚でジロジロ見てしまった(別に杉さまのファンではないので念のため)。


ホテルエクセルシオールの外観