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永遠なる無駄遣い


海外逃亡顛末99#7
北イタリアで優雅に過ごす

永遠なる無駄遣い

(5)ミラノ - 3/3


<買いもの三昧ーーー>

 と言っても、何を買ったか延々と書くつもりはない。かなりの出費となったことだけ伝えよう。え、ミラノでの豪遊を楽しみにしていた?

 うーーん。えーーと時計の収集家であるので、デザインが綺麗で、少しは実用的な時計をひとつ購入し、あとはスーツを2着。イタリア的であり、なお且つクラシカルなテーストのが2着。2つともここでしか買えないもの。それで免税で税金分が還付されるので....日本よりはだいぶ安い。こんなもんですかね。

 で、スーツの直しが出来上がるまで、その後まるまる2日間、ミラノでダラダラと時間をつぶし、そして都会の生活リズムを取り戻すのであーーる。

 ここで、ミラノの悪口を少々。

 今回の買い物で対応の悪かったのは、ルイ・ヴィトンでしょ、プラダのメンズでしょ、エルメスでしょ、それにブルガリ。それにアルマーニの一階。あ、オイラは日本人として蔑視されていると思えば、そこでは買わないから、実害なし。


スカラ座からブレラ美術館に向かう右側にあった
「ウォルス&グルミット」の専門店

 まぁ、彼らからすれば「大島紬」みたいな国宝級のものを価値もしらずに田舎ものや若造がバンバン購入するわけだから、頭に来る。イタリア在住、あるいいは欧州の古くからの顧客(常連さん)から嫌みを言われ、対応に苦しみ、顔に出るのかもしれません。でもね、やはりアジア蔑視がひどいと映ったよ。

 そうそう、オイラの服装や態度の問題だとは思わないで頂きたい。だって、一応は気を利かしてこのミラノのために長ズボンを用意していたんだから。

 でもね、明らかに馬鹿にしているし、そうまでして買う必要もないと思うわけであーーる。

 おお、そうそうフルラでは、ビニールコーティングの新しいバッグを発表していたのだが、早くもアフリカの担ぎ屋さんが、フルラの店の周辺で売っていた。大したもんです、ほんと。

<レストラン>

 最終地まで来ると、そして二週間も海外にいると、いい加減疲れてくる。あっちこっち行くのも面倒だし、適当に美味しそうな飯を食べて、急がず、だらだら美術館でも見ますかと相成った。


老舗のデリカ「ペック」店内


ブレラ裏のカフェ・レストラン
「ステンダール」横のデリカにて購入した昼飯

 レストランも要注意。観光客慣れしてすれているのか、夕方の早い時間にも係わらず、「予約」「予約」とほざくおばさん。ガラガラのレストランの隅っこに座らされて怒って帰るオイラの気持ちが解らないらしい。

<美術館>

 「最後の晩餐」は前回、修復中だったとは言え薄暗い小屋の奧で見させていただいているので、今回はパス。それに事前予約だとか、修復直後で観光客のお目当てであるとか、そうまで急いで見る必要もなかんべと今回は行っていない。

 かわりに行きましたのがブレラ美術館。他にもマンゾーニ記念博物館や、ポルディ・ペッツオーリ美術館は買い物の途中に気楽に立ち寄れて、合格点をさしあげることができる。


ブレラ美術館。ベリーニ「聖母子像」


ブレラ美術館内の展示されていない所蔵品
ここは元美術学校


ポルディ・ペッツオーリ美術館内
意外と綺麗だったステンドグラス

ポルディ・ペッツオーリ美術館内。東洋の陶器
こんな上司がどこかに居たような...