|
(3)ふたたびシンガポールに - 4/4早朝便で成田に飛び立つため、めちゃくちゃ早く起床。よく起きれた。自分に拍手。予約していたタクシーに乗り込む。 <引退間近のタクシー運転手> タクシーの運転手さんは、一見アメリカ人風の華僑。既にアーリー・リタイアメントを選択して50歳代半ばに引退、第二の人生を謳歌するため3年間ほど息子の住む米国西海岸で暮していたそうだ。結局、居候の身で神経すり減らすよりは、戻って一仕事と、元気なうちに取得していたタクシー運転ライセンスを元にビジネス開始。 なんだかこのあたり、返還前の香港で遭遇したおじさん達のバイタリティに通じるものがある。やはりマレーシアの追い上げをひしひしと感じるのだろうか。 今回の逃亡、ポイントはずばり運転手のような気がする。 クアラルンプールでは、車線を跨いで走る華僑系運転手が、携帯電話に聴診器みたいなイヤホンを差し込んで話をしていたし(もちろん違法)、ミーティングの間、2時間待機してるからと一方的にチップをせがむインド系運転手にはノーと強くでたものの、地元日系人から危険な行為とたしなめられた。 シンガポールに着いて早々の華僑系運転手は、ベンツの個人タクシーをこれみよがしに自慢していたし、クアラルンプール最高級ホテルの専属運転手は日本の外相を前回のAPEC首脳会談で乗せているとのこと。 いやはや、出張先では車と携帯電話のない身分で、米国のみならずアジアでも不便を感じる今日この頃。このあたりに次世代ビジネスモデルが潜んでいるのだが、しばし頭をひねってみたい。 <JALの機内サービスは要検討>
(了)
|