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永遠なる無駄遣い


海外逃亡顛末00#5
ベネルクス三国の旅
永遠なる無駄遣い

ルクセンブルク 2/2


<日本へのコレクトコール>

 一夜明けて、朝の6時半。日本時間では昼の2時半である。欧州への出張は、米国に比べると楽ではある。オールナイトで遊んでの早朝寝、昼過ぎ起きと考えればつらくない。 さて、出発直前、企画書を一つ提出していたので、クライアントの反応を確かめるべくスタッフに電話。通常の指示出しで無事終了。本日のKDD向けペンネームは「綾小路(あやのこうじ)」にしておいた。
 前回アジアに出張した際には、「タンスリー・ゴング」と名乗った。一応マレーシアっぽい名前にしておいたのだが、いそいでしゃべると「タンスにゴン」と聞こえるので、オペレーター泣かせ(笑い)ではある。

<朝食は合格>

 ホテルはいわゆるヨーロピアン・スタイルである。1階すなわち2階に宿泊客専用の朝食場所がひっそりとある。結構落ち着けるプライベート・ルームといったところか。スクランブル・エッグとベーコン、ヨーグルトを各自バイキングで取る。品よくするのが欧州流。全て見られるので要注意だ。ここちよいカフェオレで鋭気を養う。

<月曜の朝の散策>



 さて、ルクセンブルクには本日1日のみの滞在。町が小さいので、1日あれば十分である。日曜日から月曜日午前中にかけては店が閉まっているので、月曜早朝での人通りは少ない。散歩には適している。ウィンドーショッピング でお気に入りの店先を撮影。インフォメーションのある場所がお洒落であった。

<ミニ・トレイン>

 ルクセンブルクは2つの橋に挟まれた谷間に位置しており、その昔は橋を中心に要塞として機能していたという。ホテル目の前にある憲法広場の先には、そのペトリュス渓谷が拡がる。昼過ぎに、金融センターへのバスツアーを予定していたが、まだ時間があるので、先に渓谷までのツアーに参加した。





 

 憲法広場からは歩いても行けるようだが、ミニ・トレインの方がお気楽という感じだ。それに、このツアーに参加しないと奥まで行けないらしい。のんびりと時差ボケを解消したい方には、渓谷へ通じる階段を降りてみるというのも悪くないだろう。  

 それにしても、このツアー。ガイダンスを流すヘッドホンがうるさかった。


<昼メシはおにぎり>

 ツアーから戻り、本来初日の夜のためにキープしてあったおにぎりを食べる。

 例のおにぎりとチーズに、近くのスーパーで買った薫製ハムとワイン。結構いける。

 午後のバスツアーの前に、ちょっと一眠り。


<バスツアー>

 本当は郊外へのバスツアーがお勧めなのだが、これは土日のみだ。で、金融センターを見たかったので取り合えず参加した。世界各国の銀行や金融機関の立派な建物が立ち並ぶ。

 市内観光にはこのバスツアーで大満足出来る。逆に見せるところがないので、2つの橋から旧市街とEU本部を行ったり来たりの旅。どちらかというと渓谷の麓にあるビール工場だとか地元の陶器屋さんの産地直売とかを回る方が良いのになぁ...。日本に帰ったら、駐日大使に進言しよう...。




<カフェ>


 広場周辺にはレストランが多数鎮座する。その前に椅子とテーブルを出すと、昼下がりから夕刻にかけてヨーロッパ型カフェに早がわり。どこからともなく観光客やら地元のおばちゃんが集まってきて大賑わいである。

 出遅れた場合、ちょっと東洋人だと気がひける。高級レストランやリストランテではビジネス途中かとも見受けられる背広組が談笑している。

 レストランには基本的に予約なしで、カジュアルなものを大人風(?)に着こなして出かけ、店の雰囲気を見分ける。えらくハイソで気取った店はパス。東洋人蔑視がありありだからだ。逆に予約なしでは不可という口実で断ってもらった方が嬉しい。

 2軒ほど気に入った店を見つけるものの、片方のシーフード屋ではテーブル前に並ぶ魚にハエが群がっており、あえなく退散。結局、地元客がよく利用するという離れた場所に行く。

 英語のメニューもあって、安心安心。牛肉のワイン煮とゴルゴンゾーラのラビオリで腹一杯。地元料理というが、イタメシの延長線上でなかなかの美味。食べ過ぎて、眠気とともにバタンキュー。