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永遠なる無駄遣い


海外逃亡顛末00#5
ベネルクス三国の旅
永遠なる無駄遣い

ブリュッセル   2/2


<サンミシェル大聖堂>



 早朝、朝食の買い出しに出かけながら、大聖堂のステンドグラスを見にいく。大聖堂の通りに面したところにイリーのコーヒーを出すテークアウト屋(プルップー)を発見。店員さんは英語が話せてとても親切。これはなかなか便利そうだ。

 アーケードの中にあるカフェはちょっと気取っている感じで、パスしたほうが良さそうだ。もう一軒、おいしそうなパン屋がホテル近くの広場にあったが、朝の出勤時に地元客で混雑するところへ慣れない観光客では迷惑なので遠慮した。

 このあたりの妥協と謙虚さが国内でももっと必要かも。(注:関係者はわかっているじゃんと突っ込まないこと...)。

<テレビ番組>

 テレビ好きのオイラにとって、海外でのザッピングも楽しみの一つ。一昨年はアニメ専門のCartoon Networkが珍しかったが、日本でもカウ・アンド・チキン(Cow and Chicken)とかデクスターズ・ラボ(Dexters Laboratory)などが登場している。で、今年の夏これだなと思ったのが2つ。

 一つはクイズとテトリスゲームとを組み合わせたもの。最後はアタック25(懐かしいぃ)を思い出すような両者の組み合わせなのだが、問題に正解してもテトリスが待っているというくせ者(笑)。回答者のじいさんが鈍くて、クイズの内容はわからないオイラも、その後のテトリスでハラハラドキドキさせられた。これ絶対、日本で真似したほうが良いと思うよ。テレビ関係者の皆さん。




 もうひとつは、BBCで報道していたDIY・SOSという番組。

 田舎にある古い建物をボランティア隊が泊まり込みで修復するという企画。ボーイスカウトやガールスカウトの施設として再利用するらしい。

 日本も教育が大事とかいうが、ボランティアが活躍する番組をどんどん登場させたらよい。コミュニティの再生は目に見える形が必要だ。

 頑張れNHK。


 それにしてもNHKってば、転勤毎にメールアドレス変えたら、こっちから情報流せないよ。大丈夫かそんな古いシステムで...。なんなら相談に乗るでぇ...。

<BBCとCNNとCNBC>

 なんとなく理解できるドイツ語とまったく解らないフランス語よりも、やっぱり英語が心地良く、お馴染みの3つのニュースソースが活躍する。自宅でもCNBCがお気に入りだが、こちらでもバランスが取れているようだ。アジアだけに強いのかと思っていたのだが...。

 でも今回はBBCの勝ち。原油価格の上昇で英国のトラック野郎がストと道路封鎖をしたので、連日報道している。地元のレストランでも欧州内の年配団体客が道路封鎖の影響で来ないのでガラガラだと嘆いていた。

 高齢者と公共交通は深刻な問題だ。ブレア首相の緊急会見などが印象的だがどうみてもバットマンに見えてしまうから不思議。

<王立美術館>

 ヨーロッパ最大級の収蔵品数を誇るという王立美術館へと出かける。元々、2つの美術館が統合されたもので、地下でつながっている。作品も古典と近代に分かれている。

 ブリューゲル親子の作品の比較が出来ることと、彼らに影響を与えたボッシュの絵を観る。このほかルーベンスにメムリンクに。教養を一杯詰め込む。

 ベルギーを代表する画家としてはポール・デルヴォーとルネー・マグリットが嬉しい。

 世界的にもお奨めの美術館。昨年のウィーンにつぐヒット。ルンルン。






 うわー。オイラとしてはかなりマニアックな写真をとった。
左がブリューゲル一世(父)が描いた有名な『ベツレヘムの戸籍調査』。で、右が二世(息子)のもの。




<L'Ecailler du Palais Royal(レカイエ・デュ・パレ・ロワイヤル)>

 3時間(!)にも及ぶ目の保養を終え、近くのフランス料理屋でランチ。ちょっと奮発する。

 ここはベルギーで一、二を争うらしいが、昼はお気楽。それでもジャケットなしは肩身が狭いが、サービスが行き届き優しい...。

 パリなんかだと、何しに来たという感じかもしれないが、こちらではそういうことは少ない。

 オマールエビを白ワインとともに...。後はサーモンがお勧め。いちじくのコンポート(煮込み)にクリームがかかったデザートをカプチーノとともに頂く。  






<ルイーズ通り>

 高級ブティックがある通り。LV(ルイ・ヴィトン)を取り扱う店には日本人ばかし、2組が買い物中。ベネルクス三国は質実剛健で、大都市でもLV専門店がない。でもそれ以上に、ヴィトンを海外で持つには注意が必要なのもお忘れなく...。狙われるし、みっともないよ。

 事故なんかに遭ったとき、加害者だと外国人以上に足元見られるし...。知り合いで相手のお嬢さんの足にちょっとばかり中型の固いトランクをぶつけて(ホテル内、もしかすると当たりや??)、あわや逮捕寸前までいって、弁護士費用がひとまず100万円の人を知っている。

 ここでは、通りの大きさと買い物客、観光客の質、それに表通りから一歩引っ込んだ高級住宅やショップをチェック。やはりシックなディスプレイを裏庭に多々発見。

 そうそう、アルマーニはショップが大きく充実。ただし、お値段はやはりミラノが安いようだ。

<中華料理>

 夜は胃休めで中華を頂く。少し離れた所にある下町のような感じがするあたりの「麗晶」。徒歩10分。近くでようやくスーパーを発見。だけど夕暮れ時で場所がらちょっと危険地帯。中華街というか市場も近い。

 中華の味はガイドブックによると薄いとあるが、濃いめだった。店は大きくて清潔。

 ワンタンスープと焼き餃子、ブラックビーンズのスペアリブと牛スジ煮込みかけご飯...。まぁまぁおいしい。


 ちなみにヨーロッパで一番おいしかった中華は、ミラノ近郊コモ湖で昨年食べた焼き餃子。続いてはオーストリアで食べた奴。そうそうロンドンの中華街も美味いがマフィアの臭いがしていた。恐いよーー、場所によっては。いずれにせよ、中華料理はどの都市にもあって味は保証つき。逆に日本料理は板前を選ぶし、敷居が高いのでパスしたほうが良いかも。だって海外では韓国系、フィリピン系ならまだ許せるが、メキシコ人が日本料理屋を切り盛りしてたりして、おいおいどこがというのがあった。

 そうそう、タイ政府がタイ料理のチェーン展開を検討するため、アーサー・アンダーセンに検討させ、近くマリオット・ホテルなどで展開するようだ。ただし、中華街とか自然発生的なものだから、真似るのは難しいだろうなぁ。