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永遠なる無駄遣い


海外逃亡顛末01#2
マデイラ・マルタ 〜島の旅
永遠なる無駄遣い

フンシャル 2/2


<フンシャル>

 あの大変な時にすらAERAの駄洒落を思い付く。「逆噴射る。」マデイラの中心はフンシャルだ。ようやく着いたときには、午前中のアポの時間は過ぎていた。せっかくここまで来ていながらもったいない。残念だ。でも空港自体が閉鎖されていたのだから、仕方がない。ホテルはどこもマデイラで足止めを食らっていた客で大混乱だ。


<サボイホテル>

 マデイラでのステイ先はあの名門とは何の関係もない「サボイホテル」。格式高いものの親切ではない。ようやくたどり着いたというのに、午後2時まではチェックインできないと杓子定規の対応をされる。  

 同じフライトだった一人旅の英国人女性は二度と来ないとご立腹の様子。彼女たちにとってポルトガルとは単なる田舎のようだ。

 オイラもしかたないので近くを散策し、ランチで食いしのぐ。フルーツ系サラダはさすがに熟れていておいしい。あとはクレープ。海老とアボガドが入っているメインディッシュ用のクレープ。ワインもまぁまぁ。

<ヨットハーバー>

 ビートルズのヨットがあったということで有名なハーバーに立ち寄る。しかし、特に取り立てて何かがあるわけでもなく、客引きが激しい。手前にある公園は綺麗だが、まぁ食事に行くほどではない。 ハーバーまでは凄い坂道を降りる。足腰が鍛えられそう。




<マーケット>

 フンシャルで有名なものといえば、旧市街地にあるこの市場。夕方だったこともあって閑散としていたが、それでも活気がある。見所といえば2階か。面白い配列で玉ネギやら果物が綺麗に並べてあった。

<ショッピングセンター>

 いくつかのショッピングセンターを散策。フンシャルは坂道が多く、入口は1階だとしても、地下階が向かいの通りに面していることもしばしば。なんだか香港と似ている。 必死にバスを待つ地元住民。でもあまりスリとか目付きの悪い人はいないようだ。

 ブランドが並ぶ通りをホテル方面に戻る。リネンの刺繍類が土産物として有名だが、あまり目にすることはなかった。 ホテルにある刺繍屋がモノが良さそう。

<ワインセラー>

 マデイラワインを試飲させてくれるらしいというので、ちょっと立ち寄る。濃厚な円やかさを含む。飲みやすい。ドライの5年ものが好みかな??珍しい味ではある。



<夕食>

 初日でまだ慣れないことから、日が暮れる前にホテル近くへ戻る。数軒あるレストランのなかから、早くから人の入っている気楽な店へ行ってみた。リージェンシーの向かいにあり、ツアー向けには人気があるようだが、店員の対応が遅い。狂牛病のおかげでビーフを食べる人は少ない。

 出遅れた場合、ちょっと東洋人だと気がひける。高級レストランやリストランテではビジネス途中かとも見受けられる背広組が談笑している。


 

 カルボナーラは玉ネギが効いて素朴な味がした。こちらの太刀魚は色が黒いのだが、これをワインで煮込んでトマトベースにしたものを頂戴する。なかなか美味。たっぷり食べて一人当たり4000円。ついでにビールジョッキ大とワインがハーフ・ボトル。 明日は朝早いので朝食用にキッシュとヨーグルトをゲット。水も確保。


――――――――― 翌日。ようやく仕事開始 ―――――――――

<オン・ビジネス>

 ようやく仕事だ。朝から晩までアポイントが入っていて、空港近くまで行ったと思いきや、街中に舞い戻ってきたりと、島内を一日で駆け回った。

 昼は事前にアポ先のセクレに教えてもらっていた洒落た店で。ここではシエスタがあるため、たっぷり時間のあるお昼にはワインとビールを安心して(?)いただく。フルーツサラダはまさにフルーツの大盛り。

 クライアントの一人から夕食を誘われたのだが、疲れているのと、翌日にとてつもなく長いフライトが控えているためにお断りした。

<寝ぼけ2時事件>

 というわけで、今晩は胃休め。日本から(といっても、出発前の成田から)持ってきたチーズとワインを軽く楽しむ。パッキングもせず、ウトウトしていたところ、はっと気づくと夜中。ところがオイラ、時計を反対につけたため、文字盤が7時半に見えてしまい、一瞬やってしまったか・・・と焦るあせる。  

 そういえば、その昔、サンフランシスコ出張の際には完全に寝てしまい、朝方大慌てでパッキングをした記憶がある。当時は大きなトランクで出掛け、ホテルでは持ち物すべてを広げて、快適なホテル生活を満喫していたのだが、その一件以来、「荷物は少なく、コンパクトに」がモットーになったのである。

 

完熟パインたっぷりのフルーツサラダ


こちらはおなじみ成田で調達の日本の味