トップへ


永遠なる無駄遣い


海外逃亡顛末01#2
マデイラ・マルタ 〜島の旅
永遠なる無駄遣い

(2)ナポリ・ポンペイ・カプリ島 4/4


<カプリ島一日ツアー>

 さて、翌日は「青の洞窟」で有名なカプリ島へ。ナポリからフェリーで1時間ほどかけて島へ渡り、そこからバスを利用した。

 港からは船またはバスで洞窟に向かうが、宿泊先のホテルで紹介されたツアーが用意してくれたバスで行った方が断然安心ではある。料金は、ナポリのホテルへのお迎え付きで125,000リラ。ただし、洞窟を見学するためには別途、27,000リラかかる。


カプリ島はレモンが有名である



 青の洞窟は早朝、波の静かな晴れた日にしか入れない。ここ数日海があれていたのでラッキーではある。

 行ってからようやくわかったが、小舟を漕いで狭い洞窟の穴の中へと進む瞬間、鎖を引っ張って洞窟の奥に入るので、危険このうえない‥。洞窟の中はせいぜい小舟が6艘入る程度。

 『まるでバスクリン・・・・』とつぶやいたオイラはひんしゅく者だろうか!?

<チップ>

 小船の船頭は当然、チップを要求してくるのだが、日本人に対しては1万リラと言うこともあるらしい。これとて日本円にすると600円程度なのだが、物価が異なるし、次に来る人への影響もあるので2000リラにとどめた。最後にツアーガイドに渡すチップでも、英国人のリタイアした親父で5000リラぐらいだった。




 ちなみに、イタリアの場合、お金の単位は1万リラが600円(2001年3月現在)と覚えるのが簡単ではある。最近は“ユーロ詐欺”(単位がユーロかリラかを故意に間違える)が頻発しているらしいのでクレジットカードのサインには注意が必要だ。ユーロのコインや紙幣は2002年の1月から導入される。

<夕食>

 さてお楽しみの夕食。だが、このあたり、レストランのチョイスには限りがある。というのも、適度に分散されたナポリ市内は夜の19時にはタクシーなしでの移動は難しい。タクシー運転手はぼったくりが日常化しているし、運転が荒いので、結果ホテル近辺での食事が主流となる。  

 となると、ホテルのロケーションがものを言う。サンタルチア近辺であれば、適当なレストランが3件ほど。どれも味は似たり寄ったり。やや塩っぽくもあり、大味でもある。ハウスワイン以外を頼むとうっとうしがるし、ハウスワインといえば安い焼酎のようなものなのであろう。

<ナポリをあとに>

 翌早朝、マルタへと移動する。空港までのタクシーに乗り込んだ直後、後ろから猛スピードでやってきた車が追突を避けようとするかのように急に横にそれ、追い抜いていった。ちょっとの差で事故ってもおかしくない。ナポリではウィンカーを出さないのには慣れたが、このタクシー、右のドアミラーが開いていないのには驚いた。空港に着くと、料金を65万リラ請求されたので40万リラだろと文句を言ったらいきなり45万リラまで下がった。どうやら空港タクシーを管理するおじさんが側にいたかららしい。
 だいぶ慣れてきたところで町を去ることになるのはいつものことだ...。


次のページへ
前のページへ
目次へ