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(3)マルタ共和国 2/2<アポ、アポ、アポ> 翌日もずっと会議が続く。ここマルタは朝が早い。最初のアポは8時スタート。今日は夕方までびっちり予定が入っている。長い一日になりそうだ。
お昼時、静かな眺めの良いレストランで接待を受ける。観光地だけにビジネス上の話もできる店をいくつ知っているかもその人の実力と見なされるようだ。
<中華料理> 夜はヒルトン近くの中華料理屋にした。店は綺麗だが、結論からいうとまずかった。現地の人の味に合わせているためだ。 オーナー(女性)は北京から来たらしい。実は、本当のオーナーは彼女の姉夫婦で、既にワシントンDCに移住したため、残って店の面倒を見ているという。姉夫婦は5年前から開業。彼女もマルタに来てから既に10年が経つらしい。ということは、天安門事件のときに出てきたのかもしれない。そういう人にヨーロッパでよく会うのだが、なにせオイラが国籍不明の中国人だけに、相手も少し警戒する。でも、現地事情をいろいろと中国語で教てもらう。 海外に出かけていつも思うのだが、何がすごいってどんなところにも中華料理店があることだ。彼女も不思議がっていたが、マルタには日本料理屋がない。マフィアの“みかじめ料”はないそうだ。ほんとうかな。だってマルタはシチリアのすぐそばなのに‥。 <ちょっとだけ観光>
<仕事> 部屋に戻ってからは、たまっていた仕事や今回の出張をふまえたレポート、そしてこの海外逃亡記を書くなど、充実したひとときを過ごす。 日本に戻ってからでは記憶が薄れるし、文章に勢いがなくなってしまう。しかも、たいてい帰国後は別の仕事が山積みだから、場所を選ばず仕事をするのが良い。仕事量と時間だけは減らないのだから…。
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