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永遠なる無駄遣い


海外逃亡顛末01#3
NY逃亡記〜今度の逃亡は長いのだ....
永遠なる無駄遣い


(2)ニューヨーク生活始まる 2/3



<ブロードウェイ>

 3年前のバミューダ出張前後の時は時間がなく、観劇できなかったが、今回は時間がたっぷりある。
 まずはライオンキングを狙ったが、安い席は8月末まで売り切れ。夏の観光客シーズン。チケットチケットは長蛇の列だ。
 当日券は立ち見席もなく、キャンセル待ちばかり。14時のマチネ(昼間の上演)待ちで既に20人以上の列だった。
 ちょっと値は張るが、ようやくどうにかボックス席を確保できた。



<メトロポリタン美術館>

 今回の長期滞在、久々に充実した文化的生活(?)を送るというのも目的のひとつ。ということで、早速ミュージカルのチケットをゲットしたわけだが、美術館巡りもはずせない。

 今日、水曜日はMOMAが休みであることと、ケネディ夫人の特別展をやっているのとで、大混雑。こんなに人が多いのも珍しい。
 昨年、欧州に行った際にはフェルメールが貸し出し中だったのでメトロポリタンに期待していたのだが、ロンドンに貸し出し中ということで2枚しか見れず。まったく皮肉だ。

 12時半にカフェでサンドイッチを頬張る。人が多い時は、エジプト関連の奥に広い空間があるのでベター。それと一番奥の地下の噴水もベター。静かな午後を過ごせる。
 だいたい2時間も見れば疲れてしまうので、外と中を効率よく出たりはいったりが良い。セントラルパークに横で繋がっているので、散策も良し。
 パンフレットが不親切なので、目玉の絵画は、非常階段の壁にある部屋記号をガイドブックとかに書き写してから移動すべし。

 夕方前に早々に退却した。


<ペナンからの手紙>

 メトロポリタンを後にして、ギャップなどに寄り道しつつマンションまで戻ってきたのだが、やはり時差ボケか、夕方から無性に眠くなり、晩飯抜きで爆睡。夜中に目が覚めて、メールをチェックした。

 と、オイラが日経BizTechに書いているコラムの読者からメールが届いていた。しかもペナン島から。それをNYで読むなんて、これまたしつこいようだが、便利な世の中だ。この御仁、オイラの提唱するPOROを実践中だという。こういうファンレターをもらうと励みになる。


<掃除・洗濯>

 さて、爆睡して体調もまずまず。午前中に床とフロと台所の掃除とモップがけをした。  洗濯はマンションの地下室にあるランドリーを利用。プリペイドカードを挿入し、洗濯開始。一回1ドル。乾燥機は15分、50セント。洗濯機、乾燥機ともに綺麗。部屋が大きく使えるので、日本もこうすればいいのになー。

 午後から買い出し第二弾。ようやく生活が落ち着いてくる。


<リバーサイド公園>

 大きな公園がブロードウェイの左側にある。高速道路を挟んで河が眼下に。イヌの散歩にもってこい。
 ちょっと横にいくと環境抜群なのが羨ましい。河とか山とか盆地を中心に栄えているのがわかる。



<映画>  

 昨日から全米でジュラシックパーク3のロードショーが始まった。ということで地元の小さな映画館にて昼一のを見る。
マチネのため7ドルと格安。中はガラガラ。  

 人間の欲望、家族愛などを描きたかったようだが、全然つまらない。夏休みに照準を合わせた子供向けバーチャルアドベンチャーというところか。これなら、ハリーポッターの方が良いかも。日本風にいえば、「ドラエモン・のび太の恐竜大冒険」ですな。  

 来週金曜日からは猿の惑星が公開されるので、こちらに期待したい。既にFAOにて関連グッズが売り出されていたのは既報の通りだ。

<SOHO>  

 久しぶりのSOHO。昔親戚がおしゃれな中華料理屋を2軒任せていた。本人が壁に絵を書いていて、それが評判でまだSOHOが注目される前の先端人間がたむろする古き良き時代...。今はリトルイタリーに向かうノリータ地区がお洒落ではある。  

 シセイドウが戦略的に出したショップを探索。



 

 お気に入りのセレクトショップはなぜかルイビトンに変わっていた。がっかり。
 そうそう、HOGANなる店発見。トッズとプラダとエルメスの合の子みたいな靴がかっこよい。300ドルぐらい。高いかもしれないが履き心地抜群...らしい。


<地下鉄の物ごい>

 昔ほど恐くはないNYであるが、ときどきチップ要求に遭遇。ラテン系のコーラス隊が上手くはないものの、しっかりハモッテ、それで観光客やNYっ子がチップを渡しているのは理解できる。

 が、本日の遭遇は、「足を骨折した」「これが最後の生き残りへの道だ」「幾らでも良い」と乞う奴。優しい人が誰か犠牲者となり、僅かばかりを挙げると次の車両に。確かに片方のズボンをあげて、細い足をひきずるものの、でも長い車両を歩くので、可笑しくて。前に座っていたおばさん(その子供が銭渡していたのだが)も困ったものだと、イヤな顔をしていた。と、こらえきれなくなったのか、笑いツボにはまったのか、太った黒人のおねえちゃんが突然笑いだす。かなり大声でわらい、せっかく次の車両にいきかけたそのおっさんが戻りはしないかと皆さんひきつる。

 ちなみに、その車輌が行き止まりで、次の車輌との間に入口出口のないやつだったのだが、そしたらいきなり外に出て、次の車輌に猛ダッシュ。おいおい、さっきの演技はどうしたと黒人のおねえさんが大笑いで引きつる...。


<地下鉄システム>

 15年前はトークンなる地下鉄専用通貨があり、日本の5円玉のようなコインで地下鉄に乗っていた。それがカードになったのだが、値段は1ドル50セント。トークン時代は25セントだったから、ここ15年の物価を反映している。が。システムはいたって簡単。乗車時にいちど改札を済ませれば、どこまで乗ろうと一緒。日本の地下鉄は、東京でいえば異なる会社が相互い接続し、乗り換え運賃を計算する。コンピュータ投資が国家お政策ならしかたがないが、メンテナンスを含め、全て利用者側にお金は帰属する。あれだけおおがかりなシステムがなぜ必要になるのか、ほんとうに不思議だ。


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