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永遠なる無駄遣い


海外逃亡顛末01#3
NY逃亡記〜今度の逃亡は長いのだ....
永遠なる無駄遣い


(5) NY生活4週目 3/3


<SCORE>

 雨なのでリンカーンスクウェアのシネマコンプレックスでロバートデニーロの新作スコアを見た。これいいですよ。けっこう行ける。前半ちょっとまどろっこしいのだが、後半はよかった。ちょっとヨーロッパぽくするためカナダのトロントで撮影。共演はエドワード・ノートン。アナ・バナナで間抜けでお人良しの神父役をやっていた。ほかにマーロンブランドが渋くでたりと、まぁまぁの作品。ピーコ的には一押し の作品。




<バーンズ&ノーブル>

 ついでにバーンズの最大の書店であるリンカーンスクエア店にて本を漁る。オリーブの木と人事戦略関係の本、政治とか選挙参謀関連の本など。だいぶ書籍が貯まってきた。よい夏休みになっている。充電大成功である。


<雨はレゲエの味方>

 雨がふっても普通の生活者は地下鉄かタクシーでの移動で濡れない。あるいは濡れても気にしない人が多い。で、天気予報を気にするのは誰かといえば、ホームレスだ。どこからか拾ってきた本やCD、人の軒先にある鉢を1ドルとブツブツ言いながら、売っている…。そんな彼らは雨がふったら仕入れた商品が台無しなので、一生懸命ビニールシートで包むのだ。


<人件費>

 人件費をどれだけカットするかが収益の源泉。飲食関係は、日本のような清潔で高級そうな店でない限り、一族で切り盛りするのがよい。人を雇えば彼らが盗むこともあるからだ。で、思うのだが、日本でも人件費をなんとかできないのか。
 たとえば高速道路。昔からこちらでは篭のなかに1ドルとか75セントとかを放り込む。だって人手がかからないようにしないと税金がもったいないと、普通のおばさんとかあんちゃんでも知っている。最近問題になっているのが、高速道路用の電子カード。時々、支払っていないとの通知が誤って届く。僅か75セントのことだが訴訟の国なので3ドル50セントを使い、時間をかけ、自らが毎月支払いをきっちりしていること、既に電子カードの契約をしていることを伝える。が、納得いかないと相手からこんどは20ドルの罰金を支払えと来る。こらを支払わないと、不正使用の記録が残ったままだと脅迫されるらしい。で、賢い保守的な消費者は、システムの不完全性を見つ けると、次からはキャッシュで対応するようになる。いつものように篭のなかにお金を放り込むのだ…。


<フリーウェイ>

 高速道路はどこもフリー。ただし、ショートカットできる道だけはしっかり僅かなお金を徴収する。たとえば、海に向かう道であれば、その少し前あたりにバイパスのような道をつくり、有料道路とする。これ正解だと思うね。
 もう思い切って東名高速とあとは東京首都圏の外勘道のみを無料にして、そのかわり、幾つかのバイパスは急ぎ専用で有料とする。あれだけ混雑するNYだが、それでもロードプライシングなどしない。


<シンメトリック>

 もうひとつは、中央という言葉の概念だ。日本でも朝・晩の混雑時には片側2斜線などと難しい斜線を採用しているが、こちらでは3斜線を2対1で最初から線びきしている。2斜線ある方は最初から路肩駐車を可能にしているのだ。
 郊外から通う人達は、どこかの駅周辺にクルマの駐車場を借り、そこから職場まで5から6人でクルマを共同で運転して経費を節約。同じ職場ならばはるかに合理的ということだ。それでもようやくニュージャージの郊外から乗り換えなしで都心まで入れるようになった。


<グッゲンハイム>

 グッゲンハイムでは建築展が8/25まで開催中。フランク・ゲーリーなる建築家の作品展。今年のNYは建築家の作品をMOMAならびにフィットニーと共通テーマで開催中のようだ。結構、面白い展示が色々。特に、プラハの作品と魚が電灯で光るものは一見の価値あり。






<ロックフエラーセンター>

 巨大なクモのオブジェやカフェが点在。なんと冬場のスケートリンクで、プロポーズしようとした男性が友人に手伝ってもらい、Will You Married Me?とプラカードを 出して指輪を渡したら、大泣きしてYESと答た場面に遭遇した知人がい場所でもあるようだ。


<5番街のバーンズ&ノーブル>

 ちょっと買いそびれた書籍を求め、再度本屋へ。ここはコンパクトで本を探しやすい。ビジネス関係は地下。でも時々、現地の駐在員が紀伊國屋との梯子をするので好きではない。当日も、独り言を言い尽つ、本、それも投資関連の側を俳徊中の怪しい人発見。「どじったよなぁ」とか言いつつ、目がうつろ。何をどじったのかは知らないが、おおきな溜息はアメリカ人もびびっていた。




<お祭りパレード>

 パラパラ雨が降ってきたので帰ろうとしたら、ドミニカデーで6番街がパレードに占拠されていた。ドミニカ籍の人達が町中を埋めつくし、例のサンバ系の音楽に物凄い歌唱力のおじさんの歌、大音量のスピーカー。ちょっと得した気分で見ていたら、上半身裸の若者マッチョが十人ほどで示威行為。と思い切や、リーダー格の男性と若手の男性が堂々と熱いキッス。ちょっと個人的にはパスですが、なんでもありの国だ。