トップへ


永遠なる無駄遣い


海外逃亡顛末02#1
逃亡記〜今回のスケジュールはハードだ....
永遠なる無駄遣い


(2)台北



<10時に市場へ>

 ホテル側の光復市場へ。国父記念館という巨大建築のすぐそば。市場をディマージュ(デジカメ)で写す。市場の親父達は警察の取り締まりも厳しく、撮影にはぴりぴり。めざとくデジタルカメラだとわかった地元民。顔は撮影しないことで皆さんの許しを得る。そうこうしている間にも白バイが見回り。家のある人とトラックやリアカーの人では異なる。
 油絛(ユーティアウ)と焼餅(サウピング)の手作りの店を発見。ここの豆乳は濃厚で良心的だ。42元(170円)。格安である。


 
↑市場の入り口。

 


 
↑バスの運賃は140元。

<ビジネスと庶民の価格格差は10倍>

 結局、なんでも価格は10倍というのが相場だ。アジアではこれが基本。タクシーで空港までが1400元だったらバスは140元。待ち時間は2倍。汚さ、ビジネスリスクの取り方、あとはビジネススタイルにより異なる。実はもっと金持ちでコネがあれば、たとえば感じよく身なりを整えていれば、1000元ぐらいでベンツのハイヤーを個人で頼むことはできる。ただし、庶民の話を聞くならば地元タクシーだし、帰りは香港行きやマレーシア行きのビジネスパーソンの携帯電話での愚痴をききつつ、商売の激しさを実感するのが通ではある。


 
<沖縄と似た感覚>

 台湾が沖縄に似ていると感じるようになってきた。同じ島嶼だからだろうか。もちろん、台湾の国土は九州なみなのだが、精神構造的には沖縄そのものだ。九州は海峡をはさんで本州と繋がっている。実は北海道もそう。ということで、沖縄は基地がなくとも、もっと大事にした方がよい。もっとも奄美大島もそうだし、その他離島もそうだが。で、絶望的という意味では、大陸に呑み込まれる危機意識が人々をもっとも強い国、アメリカに駆り立てる。フルブライトで戦後にアメリカを目指した日本の知識人と構造は似ている。
 たぶん沖縄はまだ逃げ口がある分、実力を発揮できないのだろうか、いやそんなことはない。沖縄らしさがアジアらしさであり、日本や台湾が失った曖昧な強さなのだ。


 

<意見交換(11時)>

 日系財団法人のスタッフとの意見交換。昼前なのでお茶。お互いの近況報告。いつでも無理して会える人は大事。お互い忙しいのだが、リスペクトがあるからだ。そういう人間関係を大事にしたい。


 
<ヤムチャ(12時)>

 セミナー開始の一時間前にアンバサダーホテルに到着。誰もおらず。全員食事時でしょうか。セミナー会場を下見し、同じフロアの飲茶。高いけどしょうがない。ビジネスではノーリスクが基本。ここの飲茶には無理がある。上品すぎるのかも。のろい。どんくさい。サプライチェーンできていない。つくりたてを出せないのは問題。ある程度の数を予測すればよいのだが、ここが台北の宴会のスタンダードなので、大きな政府級の宴会があると、直ぐに影響が出てしまう。これで高いのだから、もう使わないよねぇええええ。たぶん。


 
↑またもや食事を撮影。

 

<アポキャンセル>

 いくつかのインタビューをこなすが、大事な海運王のアポが現地で突然キャンセルされた。WTO後の意見交換をしたかっただけに惜しい。5月にでも再度台湾には来る予定なので、しかたがない。


 
<ジグザグ>

 明日から米国。ということで、ホテルのディスコバー のジグザグで深く呑む。ダンスがかなり厳しいマニアックなもの。外人多し。日本人少ない。穴場だよ。