トップへ


永遠なる無駄遣い


海外逃亡顛末02#1
逃亡記〜今回のスケジュールはハードだ....
永遠なる無駄遣い


(3)ハワイへの機内



<窓を閉める>

 例えばだ。映画が始まる時に、ハワイ線だと夜中だから、眩しくないのか、窓を閉めることが徹底されない。たぶん教育上、お客様に失礼のないようにと叩きこまれているからだろう。寝ていないお客様の席の窓は閉めない。横切ることが、遮ることだと思い禁止されているのだ。それは、完璧な日本語を話せないという恐怖や横柄な日本人客に怯えているからだが、何もタイ人スッチーのせいではない。日本人の上客(良い顧客)は、窓ぐらい協力して閉めてくれる。アナウンスを徹底させるか、思い切って閉めればよい。結局、どうなるかといえば、日付変更線を通過し、眩しい太陽で大変迷惑するのは乗客だ。それも乗りなれた乗客が、サービス低下したと感じて、離れていくことになるのだがどうしたものだろう。


 
↑やはり窓をしめないと。

 

<規模の効果>

 ただ、日本航空は支えるべきだと思う。だって、このままだとマイクロソフト的な会社が増えすぎることになる。淘汰され買収されることは余りよくないことだ。ムダを承知で日本人のわがままを聞く会社が淘汰されるのは不幸なことであろう。
 そういえば、台湾から東京への帰りの隣の席は空間プロデユーサーだった。マッキントッシュをやおら取り出し、何か作業をされていたので、マック派ならば大丈夫と話し掛けた。長髪の中年(失礼)でカメラマンとかそういう感じの人だったので、ちょっと静かにしていた方がよいかなと考えていたのだが、マックを使うこだわり派には悪い人はいないから、ということで話し始める。で、マックは小さいのを出せないからじきじ買収されるだろうというのが互いの結論だった。結局そうなると、万国共通の無味感想の、ムダのない世界ができあがる。


 

<ムダこそ贅沢>

 ちょっとコンテンツのテンション高いのは、夜中の機内だからだ。それと原稿の「てにをは」の直しは夜中のホテルのバー。ただの酔っぱらい。まわりは寝静まっている。こういう時に、アップする原稿をうちまくる。
 で、話しの続き。沖縄を支援したのは、台湾的なものを見出したから。その台湾は、前にも書いたが、今から12年前に、15年ぶりに里帰り。いっぱしの経営コンサルタントとして自信を持っていたし、台湾の発展が誇らしく、頑張っているのだろうと考えた。が、そう思いきや、クルマは逆走するは、町中汚いは、何だかとってもルーズに見えた。もう連立方程式を解くための条件式が足りない状況。で、親父に言われたのが、長い歴史と文化、気候などの環境で、庶民の知恵があるということだ。庶民の力を見縊ってはいけない。
 そう言われ、もう一度世の中見回すと、けっこう色々なものが見えてくる。だから、小泉さんの改革も辛抱の日々だし、まだまだ支援したい。上手くいかないことも折り込んでいこうと考えている。まぁ、最終的にセンターライトかライトライトなのかはわからないが、個人的にはセンターレフト的な組織が旨くいけばよいと考えている。組織は大事だが、個人を尊重していかなければ。そういう意味では民主党がしっかりすればいいのになぁ。でも日本人は器用だから自民党と社民党を同時に支持する。心の中で二つが同居する。


 

<日本、沖縄>

 さて、同じことが日本にもいえる。日本は島国、無表情と大人の世界では言われている。実はそんなことはなく、若い世代の音楽などは素晴らしく、大したものなのだが。そうそう、行きのアジア航空はジャニーズのTOKIOが乗っていたようだ。そんなことをベテランスッチーが言っていた。
 で、沖縄だが、日本であって日本ではない。基地問題は別にして、フリーハンドで取り扱える場所なのだよ。そのあたり、国内の一地方として東京本社からみればただの南のはずれなのだが、特別な場所として注目すれば、ちょっとアジア人や欧米人の間での取り方が異なるはずなのだが。意外な一面という奴が日本はできない。


 

<礼儀作法>

 で、沖縄に流れる時間はゆったりとしている。兄弟として認められると決して裏切らない(はずだ)。しかし、兄弟になっても見返りはない。見返りがないのだから、ビジネスにはならない。結局、このあたりが沖縄病といわれるゆえんなのだ(と学んだ)。が、沖縄につっこみすぎると、支援するどころか自らも支援させられることになる。だから色々なポケットが必要となる。(カッコをつけたことも含め、奥が深い)


 

<諦めない>

 ということで、若者へのメッセージは諦めないこと。それとドアはこっそり開いていることを認識するべきだ。もちろんシチュエーションだとかコンテキスト、プロセスは見させていただくが、プロセス踏んで努力する人には手が差し伸べられる。ただし、若気の至りには留意した方がよい。つっぱるならばとことんつっぱる。支援を期待しない。そのあたり、中途半端な人が多いよなぁ。