海外逃亡顛末02#4
逃亡記〜北欧三国自腹調査
永遠なる無駄遣い


(1)出国、機内



<釣りバカ日誌5>

 92年。寅さんなきあとの日本を代表する映画というコンセプト。西田敏行、石田えり、三國連太郎。ときどき機内で外国人の目で覗く。英語の字幕で英語の勉強しつつ、うーん、ギャグとか大丈夫かな?公私混同する部分とか、合体とかいう文字でる部分。微妙なセクハラもどきも海外ではつらいのでは?このあたりコンテンツの難しさを感じる。原作は漫画なので限界はある。あ、個人的にはそれほどネガティブには考えていない作品だが、あくまで外国人への文化交流という目線でのコメント。


 
<サイオン5mx>

 今、機内でワープロ中。逃亡中の出来事はその都度入れるに限る。で、愛用のサイオンの液晶が黒ずんできた。ずいぶん使ったから、そろそろ買い換えたいのだが、日本版サイオンはなかなか手に入らないらしい。どうでもいいけど、ワイヤレスでいいから、メール読めるようにしてほしい。がんばれサイオン。


 

<エコノミー症候群>

 いまではロングフライト症候群というらしい。エコノミーのが起きやすい、ファーストでも起るというのが改名の背景らしい。でもそれより、エコノミー客が遠ざかるのを恐れている。おかげであちらこちらウロツクおっさんとかいるのだが、外人のなかには寝ている女性の顔を覗きつつ、ニタニタの奴もいた。トイレ前に青竹踏み。そろそろビジネスクラスは、マッサージ付きの座席にならないかなぁ。フルフラットよりも日本的で競争力増すはずだ。検討しましょうね。(沖縄風イントネーション)


 

<WASABI>

 最後のシーンだけ見たが、ヒロスエの顔がボロボロ。ジャンレノ使っているのでもうすこし評判になってもいいのだが、日本での撮影とかシナリオが影響か?東京での大胆な撮影は都知事の英断によるが、コケそうな予感。というか、こけたんだよね??フランス映画というが邦画でしょ。青い目というだけ。


 

<ワープロ打ちの究極スタイル>

 テーブルを半分にたたんで、枕を上に載せ、その上に資料、そしてサイオンを乗っける。これが一番使い勝手がよい。ちなみに、レポート作成中にフライトアテンダントが軽食持参で参上。サンドイッチとふかひれ海鮮丼を頼んだのだが、テーブル空けろと要求する。ビジネスクラスで仕事中なのだから、「置くとこ考えて」と言いたい。ということで、心のなかは、気が付けよとブツクサ言いつつ笑顔で、テーブル脇の横にスペースを自らつくり、置く。
 その間、仕事は中断されるわけだ。おいらのわがままなのでしょうか?サービスの基本は笑顔でも泣き顔でもなく、ビジネス環境を整えることなのだが、どうもスーツにネクタイのお客様優先年寄り優先の値踏みが「いっちょ、すかんちゃんね(博多弁)」。


 
<8時間経過>

 日本時間では20時30分。一通りの作業を済ませたのだが、まだあと4時間半ほどかかる。現地は13時30分。ロシアの広い大地を飛行中。でもさ、前回のロシアの2泊4日を考えると快適だなぁ。同じような場所にいくのでげすよ。ロシアの少し上だもんね。あれ、外務省がらみの公務でなければ、帰りは絶対パリ経由にしたのだが。まして日本航空だろうし、一週間は必要でしょう。暫し寝ることにする。日本時間の夜中到着後、トランジットして、朝方に現地到着というのがいつものパターン。これ、現地時間で17時トランジットで最終目的地が21時空港到着、チェックインが23時なので、ご飯場所がない。

 だからヨーロッパ行きは食料調達が重要なのだ。ワイン、チーズ、おにぎり、サンドイッチ。それとチェックイン時は日本では徹夜明けの早朝でしょ。それも前夜まではバトルを3日程し、ビバーク状態で朦朧としている。機内で寝ると言っても腹は減る。映画は見たい。もう体力勝負ですな。

 

<ホテル>

 で、ホテルでの最初の気合いが大事です。嫌な部屋あれば、絶対にノーという。同じレートで良い部屋要求。雰囲気とか暗い部屋は、欧州だとなんか出そうで(笑い)。さらにだ。到着後にしかわからないこともある。オーシャンビューは料金を上げないと泊めてくれない。で、それが僅かな料金で可能な場合があるのだ。ということで、そのあたりは、コストとの兼ね合い。ちなみに今回は高級アンティークを取り扱う家具屋に近いところを散策するので、わりかし高級なホテル。


 
<着陸>

 現地時間17時45分、そろそろ機体は降下を開始。日本時間0時45分。だんだん睡魔が‥。いかん。最近、着陸間際に睡魔におそわれる。座席シートを戻す。