海外逃亡顛末02#4
逃亡記〜北欧三国逃亡記
永遠なる無駄遣い


(3)スウェーデン



<駅構内は横に広がり東京駅のよう>

 降りるホームによって違うのだが、プラットホームから下のコンコースに降り、長い地下通路を横切り、タクシー乗り場を探す。東京駅の在来線のような雰囲気。やや薄暗いが、怪しい人はいない。


 

<タクシーメーターはまちまち>

 ガイドブックが示すようにタクシーは会社により料金メーターを換えているようだ。いいかげんだし、ぼられる?タクシー協会の人が行き先を聞いているだけ。念の為、ホテルまでの最高料金を聞く。100クローネはいかないとのこと。予想だと60ぐらいなのだがなぁ。結局、75クローネをとられたが、混んでなかったし、回り道だろと考える。協会の人がいるならば、統一料金にして、送り迎えすればいいのにねえ。綺麗な町なのだから、もったいない。


 
<ホテルディプロマット>

 おお、すごい景色だ。まるでハウステンボス状態だ。チェックインは快適。元気はつらつねえちゃんが対応。まるでアメリカの床体操のチャンピオンのような人。ここのロビーは後ろがバーになっている関係上、ちょっと受け付けには見えない。一部中庭に面している部分が改築中。でも騒音は聞こえない。ディップロマット、即ち外交官という名称は昔外交官達が常宿にしていたからのようだ。朝食付き。海側へのアップグレードが必須。部屋はやや狭いが、それは支払った料金だとかリゾートの標準からしてのこと。

 

(写真をクリックすると拡大して見られます。)

 

<アールヌーボー調のエレベーター>

 自分で扉をあけるスケルトンタイプのエレベーター。ぼやぼやしていると、また下にいってしまうので、素早い動作が必要。アメリカからのご一向のお父さんは行き先ボタンを間違え、出られずにガンガン叩いていた。おいおい、そのうち壊れるでぇ。階段もステンドグラスが素敵だ。


 

<通りを間違える>

 地図通りに歩いたが、イメージよりは道幅が狭いせいか、違う大通りを歩いてしまう。MKなる高級百貨店まできたところで、違うことを確信。再度戻ることに。こういう時には、角のビルにある通りの名前を確認することだ。ここのツーリスト・インフォメーションセンターも、二度通り過ぎてもわからず。スェーデンハウスなる場所にあるのだが、どうも本屋にしか見えず。いずれにせよ、ずいぶんとごちゃごちゃしているので、変に入らないのが良いかも。基本的な情報はホテルでもらえる。


 

<スチューレ・ホフ

 通りの角には目印の三角型のビルが二つ。向かって右の方に行くとお洒落な町に。青山、代官山というところか。角はセブンイレブン。まっすぐ行くと、デザイナーズ・レストランで人気のスチューレ・ホフに。2年前に改装。日本の雑誌でも取り上げられる。窓側やオープンテラスは予約で一杯だが、中での食事は席さえ選ばなければ大丈夫。ロブスタービスク(スープ)とサーモンパスタのサラダ、アイリッシュクラブ(ストーンクラブのイギリス版)あたりがお勧めだ。ただし、アイリッシュクラブは爪だけではなく、全部が来るのでお腹一杯だろうし、サーモンパスタサラダはパスタのボリュームが半端ではなく、ラザニアは辞めた方がよい。しょっぱくてまずい。


 

<ファックス届く>

 チェックイン時に原稿のファックスがあるのではと言っておいたら、さっそく日本から届いていた。でもさ、時差考えると、夜中ではないか。そういえば、編集部への提出があと一日だから、ギリギリのタイミングか。ということで酔ったまま、最終チェック。素原稿にロジックの矛盾はないかのチェックを入れた修正案としてスタッフより戻されたもの。これに再度書き込みを入れ、編集部提出となる。かなり手間ひまかかっているので、コスト割れだが、そのせいかどこの出版社の編集部でもビジネスものの評判はよい。よーく当たるのだよ、数年後の世界が。(えへんおほん)。帰国後の翌週の水曜日発売だ。


 

<あひる>

 このホテルの浴槽にはあひるが一匹。いっしょにフロ入るべかとバスタブの淵にいる。可愛らしいので、連れて帰ることに。旅の友にするつもり。翌日、もう一匹支給されていたので、サービス心は満点だ。