海外逃亡顛末02#4
逃亡記〜北欧三国逃亡記
永遠なる無駄遣い


(3)スウェーデン



<胃痛>

 ちょっとシーフードがあたったのか、あるいは昨日の薄着がよくなかったのか、夜中はずっと胃痛だ!!。ストレス発散しているつもりなのだが、遊び過ぎ、食い過ぎか??薬を飲むが、夜中ずっともがき苦しむ。


 

<中央省庁役人からの依頼>

 海外出張中だというのに、緊急電話が多い。スタッフが用件を伝えてきた。中央官庁からの依頼。助けてほしいらしい。既に予算を執行し、地方(地元)シンクタンクが取り仕切っている案件。委員の先生も決まったのだが、よいアイデアが出ない。二束三文で助けてほしい。おいおい、シンクタンクはナレッジ勝負なのだから、そこで予算付けてくれなかったら、どう生きていくのか。昨年も同様のケースで助けたので、今年はしっかり断った。「スリーストライク・アウト」の原則である(注:二回ピンハ
ネしたクライアントに三回目をあたえない独特のルール。二回続くのは三回目があるので、パスするのだ)。別にペコペコする必要なし。これもブランド確保のためですね。ご理解を。ということで断る。良い役人は育て、しょうもないのは無視する。そうでしょ、手柄はあんたらのものだ。日本の未来のために断った。「え?断るの?」だってさ‥。だはは。爽快だ。


 
<11時>

 少しのんびりし、11時の国立美術館の開店に合わせる。胃はどうにか立ち直るが無理しないことに。開店10分前に到着。ところが、美術館前の船津き場のフェリーに多くの人が。きっとよい所なのだろうと、行き先と到着時間を聞き、1時間ちょっとということなので、乗る。誰もチケット購入していないので、きっと船のなかで精算だろうと、乗り込む。


 

<バックスホルム>

 65クローネでバックスホルムなるストックホルムの海の玄関に。目的のない旅もまたよし。要塞跡がある。今では夏のリゾート地。風の向きを考えて乗るべし。最後尾の部分の食堂を背にする場所は風あたらず。椅子を取り出し、座ることも可能。
結局、田舎リゾートみたいだったことや、いまいち調子がよくないので、食事をせずに、1時間後のフェリーで戻る。綺麗なヨットの写真を数枚納めた、ヨット好きの知人Kさんに敬意を表し、彼のためにアップする。


 

<国立美術館

 だいぶ寄り道をし、15時に国立美術館へ。ここの中庭のカフェがなかなかのもの。吹き抜けを利用し、透明の屋根。モチーフがつむぎだす光と影がまた幾何学模様で素晴らしい。カフェとブルーベリーチーズで腹見たす。胃は大分よくなる。船でゆったりしたからだろうか。この美術館、ゲートはカード式。エレベーターも自走式だが、少しやり方に戸惑う。入口が自動化され、警備が緩いのかと思いきや、カギのチェーンをした兄さんや姉さんがジャラジャラと音を立てつつ、巡回する。ややうっとうしい。偉そうな態度をなんとかしろ。収集絵画は素晴らしく、オランダのレンブラントやドイツのクラナッハのほか、フランス絵画が充実していて堪能できる。スェーデンの画家の大作も。なぜか雪道で傷ついた兵士の行進とか死にかけた将軍の絵が心ひかれた。


 

<市場>

 ホテル横、セブンイレブンの手前を上がると、市場がある。ビルのなか。肉屋、魚屋、惣菜屋、漬物や。寿司屋もあったが、握っているのは金髪パンク系ピアス兄ちゃん。タトゥーもあったが、人懐っこい。おばちゃんがセットを握ってもらっていた。ワインバーもあり、ワイン大充実。ご飯類があればテークアウトするのだが、残念。スペアリブがおいしそうだった。