海外逃亡顛末02#4
逃亡記〜北欧三国逃亡記
永遠なる無駄遣い


(4)ノルウェー



<日本人ですか、メニューが‥。>

 中華料理店に日本人夫婦が入ってくる。メニュー解らず、聞いてくる。「日本人の方ですか?メニュー教えてください‥。」でもさ、こっちは飯食っているのだし、英語で書いてあるし、そもそも店の人に聞けつうの。ということで、言いおわらないうちに、「日本語メニューがありますよ」と教えておしまい。だいたい、日本のメニューでだって、まともに本格中華頼めないのだろうし、どうせ頼むのはチャーハンに酢ぶたに海老チリでしょう。冷たくしたら、若いもんがどうたらこうたら言っているのが聞こえてきたが、おいおい勝手にしやがれ。


 

<チューリッヒ写真事件>

 そういえば、昔チューリッヒの大聖堂の前で、どこぞの商社のおっさん風(たぶん会長さん)が「君きみ、写真を撮ってくれたまえ」と言われ、ふぃをつかれたので、受けてやった。にこりと笑って、そのおっさんと連れの人がいたのだが、構図をずらして、おっさんが入らないようにした。だはは。人に頼むのには頼み方があるってもんだ。こういう中高年は消えた方が良い。


 

<ワインといえばM社事件>

 もうひとつおまけ。そういえば、昔、ある政治家のパーティーでワインブームでたんまり儲けたM社の社長にも同じように写真を頼まれたけど、同じ仕打ちをしてやった。ただし、狭い世の中、そのときは、ややびびって(というのも社員が見ていたので)ぴんぼけ風にしただけだ。構図は真ん中にあわせたつもり。ふふふ。


 

<グースカピー>

 朝も早かったので、いきなり爆睡へ。GSP‥。


 

<駅まで20分>

 駅まではひたすら一本道を歩く。速足だと15分ぐらいか?途中にお土産屋さんがあるのは、観光地ならどこでも一緒か。美容室が多いのがベルゲンらしいといえばらしい。あとはスポーツ屋に自転車や釣り具が多いことか。ひたすら駅を目指す。荷物軽いのでよい散歩コースにはなる。


 

<駅内入口のカフェ>

 1時間前に到着。列車の出発時刻を確認し、カフェで一休み。なかなか雰囲気のある渋いカフェである。ポスターが気に入った。カフェラッテは透明なカッティングのガラスのカップにそそがれる。ハエが数匹きたのは、海(港)のせいか。音楽もさほど騒々しくなく、ゆっくりできる。


 

<1等車両とラウンジカー>

 列車のなかでここ二日の逃亡記を書いている。一等車両のチケットは国内で手配したが、観光地を連結する人気長距離列車は予約が必須だ。一等車両は清潔であり、仕事もしやすいので一等車両を勧める。なお、列車によってはラウンジカーがついており、ゆったりと座席が設けられているが、ときどき生意気な欧米人が差別的な目線を投げ掛けてくるので、個人的には好きではない。ラウンジカーには食事がつくが、一等車両に150クローネの追加が必要。


 

<7時間の長旅>

 オスロまでは7時間。17時半に着く予定。長い旅である。色々出来る。景色であるが、最初は進行方向左がよく、途中から右だ。座席によっては進行方向を背に座ることになり、酔いそうになるけど、こればかりは運次第。
 好調に列車が進むと思いきや、ボスなる町に着く手前でエンジントラブルで停車。11時25分。どうなることか。10分後に動き始めたが、さらに時間調整。30分遅れのスケジュールで進行中。到着は18時予定。


 

<FINSE>

 標高1200メートルの町。この路線では一番高い場所にある。ということで、あと5時間。自転車を駅で借りる人が多いようだ。途中、解けていない雪山と点在するコテージでキャンプする観光客もいる。なかなか渋い駅。ちょっと寂れた原風景が好きならここでしょう。


 

<オスロ駅>

 ようやくオスロ駅に到着。荷物を受け取りにSASホテルへ。なかなか良いサービスだこと。身軽な旅が一番だ。