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「新・平成日本のよふけ」(フジテレビ)。タイトルが示す通り、元々は深夜番組であり、成熟した日本社会の今後を論じる教養番組だったが、現在は日曜日の昼下がりに放映中。
鶴瓶師匠とナンチャンのコンビが、政治や経済の不思議を専門家の大先生に直球勝負でいろいろ質問する。 これまでの登場人物でおおっと唸ったのが、伊藤忠商事の現相談役の瀬島龍三氏。「幾山河」なる著書を読んでいても波乱万丈の人生。よくもまぁ出演をOKしたなぁと関心したものだ。 両司会者の「わしら素人ですが真剣です」という聞く姿勢、画面を通して引き出される登場人物の「素」の部分、国民への期待と自らの経験の伝達など、番組制作側の当初の意図が見事にはまった良質番組だ。 しかし、残念ながら森前首相登場の回は、中途半端なメディア批判と言い訳がましさに辟易。翌週からのアントニオ猪木が冴えたのとは対照的だった。
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