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こちら情報局


「からむニスト」
『東京新聞』
02年8月21日付
こちら情報局

24時間テレビ

 日本テレビの24時間テレビ「愛は地球を救う」。もう25年目になる。チャリティーと言いつつ、エンタテイメント性を全面に出さないと国民が関心を示さない。タレントのギャラや制作費、武道館を借りるコストなどに対するジレンマも多い。
 
 夜通し走るマラソン。タレントが炎天下でフラフラとなるか、雨風でボロボロというのが相場。これが感動を呼ぶらしい。マラソンの得意なタレントが記録を伸ばしたお陰で、今では100キロマラソンが当たり前だ。
 
 今年は、西村友美さんが挑戦。ご主人が最後の数キロを迎えに行き、共に手を携え、完走した。テーマである家族愛の再確認ができたところでフィナーレ。
 
 翌日にはトレーニングの様子や本番での走行状況が番組として放映された。本人の頑張りには共感できるが、局としてタレントを酷使する無謀なチャレンジは今年で辞めにしたらどうか。
 
 夜の9時まで延長し、マラソンで感動を増幅したい局側の都合が見え隠れする。