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こちら情報局


「言いたい放談」
『東京新聞』
04年12月31日付
こちら情報局

行く年、来る年

  来年は酉年。鳥といえば名古屋コーチン。名古屋といえば、愛知万博。3月からの愛知万博が楽しみである。個人的には、ロボットの実用化に注目している。
 
  高齢化社会が進むと、運転するのも億劫になるだろうし、階段の昇り降りなどは自動車では不可能だ。
 
  そこで、四本のタイヤが進化し、手や足となり、高齢者の動きをサポートすることになる。自動車から進化するロボット…。楽しみだ。
 
  その愛知万博に合わせるように、台湾からの観光ビザが解禁され、ビジットジャパンに華を添える。
 
 今年の韓国ブームに続き、そろそろ来年あたりは台湾ブームではないかと秘かに期待している。
 
 いや、正確には一部で既に台湾ブーム。例えば、東京MXテレビでは、「流星花園〜花より男子(土曜日22:00〜23:00)」が人気だ。神尾葉子原作のまんが、「花より男子」を見た台湾のプロデューサーが2001年に台湾で製作したドラマ。香港、インドネシア、シンガポールなどで高視聴率を取り、日本に凱旋帰国。
 
  ドラマに登場するグループのままデビューしたF4のアルバムはアジアで200万枚を売り上げ、日本のファンもロケ地訪問で盛り上がる。
 
  このあたり、稚魚である日本のオリジナルソフトが、アジア的価値観をもって、アジアの海流で丹念に育成され、やがて成長し戻ってくる出世魚的な動きが顕著になっている。
 
  資源(顧客)を交換するという意味での伝統的な観光産業に、文化や消費へのストーリーが加わると、違う付加価値が現れる。市場が飽和したとは思わずに、前向きに知恵を絞ると、色々なテーマが転がっている。
 
  さて、お年玉情報。新春恒例のハワイのビーチからの水着ギャルや芸能人の中継。免税品を持った人で溢れる成田空港…。いいなぁ〜。
 
  心配ご無用。沖縄にDFS(デューティーフリーショッパーズ)の路面店が登場した。ハワイに次ぐ世界第二位の規模を誇る。ハワイに飽きたら沖縄だ。航空運賃と時差、往復で拘束される時間を考えると、沖縄が断然お得である。良いお年を。