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こちら情報局


「言いたい放談」
『東京新聞』
05年03月11日付
こちら情報局

時事放談

  ライブドアvsフジテレビ。そろそろいいかなぁと思いつつ、その攻防には、まだまだ先がありそうだ。
 
  マスコミは善悪をつけたがるものだが、ホリエモン支持派と反対派の色分けは、当初想定していた「若者対年寄り」という単純な構図にはならなかった。
 
  報道ステーション(テレビ朝日)によれば、団塊の世代の63%がホリエモン支持。果たせなかった夢、世直しを期待しているのか。女性誌でもホリエモンはモテモテ。お母様方は東大進学まで果たした秀才の実力にわが子をダブらせ、子育てのノウハウを探っているようだ。
 
  さて、現役の国会のドンの皆さんが威勢良く反ホリエモンだったことから、では自民党の長老がどのような意見を持っているのか知りたいと思っていたところ、日曜早朝の時事放談(TBS)に常連の後藤田正晴氏と塩川正十郎氏が登場。一連の騒動に対する見解を聞くことができた。
 
  後藤田氏曰く「ホリエモン批判はおかしい。制度が悪いならば制度を批判するべきだ」「日枝会長はホリエモンと比較したらカッコ悪いから損しているなぁ」「禁じ手はむしろフジテレビ側。新株予約権はダメだろう」。
 
  塩川氏も負けてはいない。「日枝会長は会ってやればいいのに、なぜ逃げるのか」「フジテレビがマスコミの公共性などをいうのならば、もっとまじめにやってほしい」。うーむ、手厳しいなぁ。
 
  これを受けて後藤田氏も「僕が見るのはNHKと教育テレビ。民間放送見たら腹が立つ。ここTBSだってそうだよ。公共性というならば、もっとまじめにやれ」とさらに辛口。現場が一瞬ざわついたように感じた。
 
  お二人とも頭脳明晰。バリバリ仕事をこなすだけの体力もまだまだある。超高齢社会なのだし、平成の大合併の真っ最中。どこかの知事や市長に担ぎだすとかできませんかねぇ。100%お年寄り優遇の政策実現を公約にすれば、当選間違いなし。移住ブームが起こるかもしれない。