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こちら情報局


「本音のコラム」
『東京新聞』
00年12月8日付
こちら情報局

内閣改造

 森投手(党首)、大きくふりかぶって第二球を投げました。またもや内角(内閣)低めです...。

 ワープロ変換ミスではないが、言葉の遊びとしては、こんな感じだろうか。

 第二次森内閣。来年の三月、いや正月明けまでだと言われるなか、最強スタッフを揃え、省庁再編を乗り切ろうという布陣だ。

 末は博士か大臣か。政治家たるもの、一度は「デージン」になりたいらしい。

 まぁ、その志は良しとするとして、筆者の周りからは、あの年代でも民間ならばもう少しシャキッとしたヒトが居るのではという声が聞こえてくる。

 顔はその人の履歴書とはいうが、「俺が俺がの縄張り争い」の結果の顔があれならば、政治家になるのは嫌だなぁというのが若い人達の実感でもある。

 クレームが来る前に補足すると、法務大臣の高村正彦さんなどは外相時代の仕事ぶりを見ていても、外見も含めスマートでカッコイイ。文字数の関係で他は省略するが、平均的な話をしたまでだ(笑い)。

 さて、短命政権で泥舟に乗る政治家の気が知れないという声もチラホラ聞こえてくるが、船長やオーナーが悪いだけだから、上を変えればこのままでも突っ走れる。

 今回の人事、ほっとしたのは沖縄と行革の担当に橋本龍太郎氏を入閣させたこと。

 というのも、ブッシュ氏当確が決定的となるなか、次期共和党新政権からは、21世紀に向けた日本の役割の再確認と相応の負担を迫られるからだ。特に、普天間基地の移転、15年の使用期限問題などの進捗状況が問われる。

 行革も含め、火中の栗を拾った橋本氏の手腕に期待したい。

 余談だが、ITは民間から、一人か二人は40代閣僚が欲しい。それに女性閣僚が少ないなぁ...。