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こちら情報局


「本音のコラム」
『東京新聞』
00年3月16日付
こちら情報局

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大高齢時代

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 今週の火曜日から東京新聞が「字を大きく」するのに伴い、本コラムも字数が改められた。筆者としては毎週続けるなかで、身体が勝手に覚えたリズムが存在するため、暫くは葛藤が続くだろう。

 失われる情報量は、165文字分。但し、情報はだらだらと長ければ良いというものでもなく、貴重な1文字への一球入魂が必要だ。

 字が大きくなるのは、大高齢時代に備え、見やすさを追求したからだろう。

 筆者もワープロの文字を少し大きくし、紙面と同様のイメージでの執筆を心がけてみたい。

 「ゆっくり」「やさしく」「おだやかに」が高齢者のイメージだろうか。

 しかしそれは元気はつらつな昨今の高齢者(アクティブシニア)や、その予備軍の皆さんからすれば大きなお世話でもある。

 大高齢時代に突入し、身近な親類も含め、いたわりの精神や慈しみの精神を育んでいこうとは思うものの、当時者にすれば昨日までは現役だったのに、年寄り扱いするなというのが実感だろう。

 その元気はつらつなシニアの皆さんの日常の行動をつぶさに見ていると、地域の図書館の役割が高まっているのに気が付く。が、少ない予算のやりくりでは、生涯学習に必要な機能は得られない......。

 省庁再編効果を利用し、複合的に高齢者をサポートする施設は出来ないかと思案中だ。