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携帯電話が街にあふれ、あちらこちらで公共マナー違反が見られる今日この頃。
JR車内には、ペースメーカーの誤作動につながるから、利用を差し控えて欲しいとの但し書きが見られるが、守らない人も多い。 その理由の一つに、全ての公共機関で徹底されているものではないことがあげられるが、さらに最近は用途が多様化し、声を出さずにメールのみを送受信している人もいて、どこまで許されるのか、曖昧なことも背景にありそうだ。 実際にあった話だが、JRの車内であまりにも大きな声で受話器の向こうと海外の数千メートル級の山の登山遠征の話をしている人がいたので、「いい加減にして欲しい」とご注意申し上げた。そうしたら、「ジロリ」と睨まれ、「注意するあんたの声も大きい」と言われた。「それもそうだ」と考え直し、それからは少し「指摘」するときの「間合い」みたいものに配慮するようにしている。 それでも、普通ぽく見える人ならば注意しやすいのだが、いかにもごつい人が電車内ではしゃいでいる時には躊躇するものだ。 注意したことが原因で殴り合いなどということもよく耳にするし、では一体全体どこで注意すべきか、自分より腕力の弱そうな人だけを対象にした「弱いモノ虐め」ではないのかと「線引きの範囲」を自問することも多い。 混雑する車内で新聞を大きく開く人、座席いっぱいに足を広げる人、二人だけの世界に入り込んでいる人、駅前で路上を占拠する自転車、犬の糞を片づけない人...。 昔は頑固爺さんであるとか、井戸端会議を仕切るおばあさんとかが、地域コミュニティを取り仕切っていた。二日後の日曜日は百貨店が「孫の日」として定着させたいらしいが、ちやほやし過ぎもなんだかなぁと思う今日この頃である。
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