アジアでの「たまごっち」人気はすさまじい。

　香港では客寄せパンダで、「バンダイ製」は箱ごとみやげやの前に並べてある。価格が落ちついてきており、香港では2万円だったものが1万円前後に。原価を知っていると高くて、こんなもの買えない。悔しいから、それにこんな商売に乗ってはいけないと思いつつ、中国語（北京語）で「日本では6月以降、大量に行き渡っている」と教えた所、むきになって「そんなことはない」と言い返していた。負けずに「ああ。でも東京ではもうたくさんあって、地方まで回るのは時間の問題」「誰も買っていないだろう」と機関銃のようにまくしたてて、まったく興味を示さなかったら、8000円でもいいと強面のお兄さんが言っていた。でも買わずにパス。少し悪いことをしたかなぁ。

　香港的な「準たまごっち」は、スターフェリーの近くにある「トイザラス」が面白い。「犬っち」「猫っち」「怪獣っち」「カメきっち」とかなり商標ギリギリのものが置いてあったが、極めつけは「My ベービー２」。人間を育てるやつで、My ベービー２では名前を付けられる。しっかりゲットして「年間AERA大賞」の商品にしようかなぁと画策中である。

　絶対に定価でバンダイ製を欲しい人は、台北の駅前の「三越デパート」が確実のようだ。完全予約制で、6月末入荷とのこと（この情報は古すぎるのでごめんなさい）。次回はいつかは聞いてない（ごめん）。あと、DFSが入っているリージェント・ホテルの地下の売店（みやげやさん、左写真）では、5000円〜8000円で売っている。やはりピークから値を下げてきていたが、しかし、今後また値上がるのではという状況に遭遇した。英国からやってきた金髪の青年（下写真2枚）が喜びいさんで購入。欧州では手に入らず、アジアまでわざわざ来たとか。小踊りしてバンダイ製たまごっちにキスしていた。写真にピースサインをしてくれて、とても協力的だったんだが、20万人が見るホームページに載せてもいいかといったら、外人特有の「額に手を置き、天を仰ぐ」仕草。「俺はたまごっちで我を忘れたか」の意と受けとめた。でも彼は気を取り直し、また小踊りして、「まあいいか。アップして」だと。結構いいやつだ。