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永遠なる無駄遣い


永遠なる無駄遣い
コートダジュール、パリ 1997

(1)東京→パリ→ニース - 1/2


<旅の計画>

 いやはや、2年ぶりの休暇。夏期休暇を早めにとることにした。さて、今年はどこに行くべぇかと考え、そうそう、フランスに帰国した外資系経営コンサルタント会社勤務の友人夫妻に大望の赤ちゃんが生まれたことだし、日頃の日焼け不足の解消を兼ねて久々(4年ぶり)にフランスだぁーーということで、コートダジュールとパリに決定。

 旅の手配はアメックス。カード会員には極めて有利なホテル・レートを提供してくれる。勿論、格安チケットもOK。今回は会社の仕事でないので、エコノミー・クラス。定点観測(マーケティング)には、エコノミーによる移動が最高との持論ではあるものの、ビジネス・クラスと比べると天と地の待遇に果たしていつまでこの体力が持つのか、やや不安になる。

 業務多忙の毎日、本当に行けるのだろうかとの周囲の心配をよそに、残業につぐ残業と一部職場放棄に近い状況での出発と相成った(ふぅーーー)。

<テークオフ前のラウンジ>

 いつもの通り、出国審査を箱崎で完了させ、リムジンバスで、成田へ。アメックス・カードは、成田の専用ラウンジがない。この瞬間、いつもダイナース・カードに乗り換えようと考えてしまう。ビザのゴールド・カードとかにも専用ラウンジがありそうだよね。と文句言いつつも、欧米でのアメックスの強さは証明済みなので、仕方ないか。早々と出発ラウンジへ。

 出発前のこの瞬間は面白い。定点観測には最適の素材が揃っている。と、言っても、全ての人がこの定点観測の行為に参加している点が日本人の小市民的なところでもありまーーーす(この場合の発言では、しっかりと自分自身の小市民的な部分を意識しているのであしからず)。だって、スーツを着ているだけで、エリートだ、海外出張だ、商社マンだと見るし、女性同伴なら新婚旅行だとの先入観が入る。ちょっと歳いっているなら、再婚かとか....。本当はどうでもいいのにねぇ。お互いがお互いを値踏み中。うーーーん。嫌だ。とても嫌な瞬間だぁあ。

 面白いことに、私の隣に座っていたのは、フランス人の男同士のカップル。双方ともに顔がハンサム。年令は50代と20代後半。結構、仲が良い(イチャツイテいる)。その後、飛行機内でもこの二人、私の座席の前だったが、若い方が自意識過剰。俺ってハンサムと言わんばかりのマナー悪さ。もう最低でした(またまた切れている。どうしてパリ行きはいつもこうなってしまうのか........やや反省)。

<ロンドン短期語学留学のOL>

 エアフラ機内では石川県のコンピューター会社をスパっと辞めたOLが隣席。ロンドンに1ヶ月ほど英語の語学留学に向かう途中だそうで、ロンドン行くのになんでエアフラなの???と興味ワクワク。なんと大手旅行会社の手違い?で、石川県から大阪関空を経て、早朝に成田へ。そこからパリ経由ロンドンに向かっているとのこと。少し手配のことで怒っていました。本当にひどいねと同情。


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