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永遠なる無駄遣い


永遠なる無駄遣い
コートダジュール、パリ 1997

(6)ニース - 1/5


<朝の花市(旧市街地)>

 6日目のニース。すこしコートダジュール周辺を激しく移動したので、ニースでおとなしくすることにした。マセナ広場のいつものカフェで朝食。隣席の老人もいつもの時刻に、いつものイスに座り、優雅に新聞に目を通す。とてもゆったりした気分でいると、軽快なジャズの音楽が聞こえてくる。そう言えば、月末までニース・ジャズ・フェスティバルをやっていたんだった。宣伝隊が車で素通りする所をパチリ。ここは、マセナ広場の角から2軒目のカフェ。通勤途中の人物とかを定点観測するにはもってこいの場所でもある。

 その後、朝の市場に向かう。金曜日なので、朝は花市と食料品市が開かれている。だいたいの雰囲気を堪能し、海岸へ。バケーション・シーズンは昼時休みと聞いたドン・カミーロに行ってみるが、やはり休み。残念。今回はパスしよう。このあたり、古城跡に向かう裏道で坂道なんだが、犬の糞が至る所に。特に、2軒隣のアニエス・ベーは、はしゃぎ過ぎないように。気を付けて行かないと、入り口前に毎日、しっかりありました(新手の嫌がらせか?)。このお店、中が結構広くて、商品も探しやすい。オムは右奥にしっかり確保されています。

 昼飯は、こんなこともあろうかと、目を付けていた旧市街地の花市の直ぐ横のイタメシ屋さん。ここには何軒か花屋に隣接してカフェが並んでいるが、入った所がベスト。草木が多いのです。その中でも特に一番涼しそうなテーブルを確保。隣には老夫婦が既に着席。この夫婦もかなり昼飯が早いようだ。どういう昼食(或いは遅めの朝食か、ブランチ)の取り方をするのだろうと思っていたら、取敢ずビール。一口、二口とチビリ。チビリ。酒税の高い北欧の人かと見間違うほど、チビリチビリ。でも優雅とういうか、新聞読みながら、ゆっくりと確実に呑んでいた。結局、早飯の当方が大部分を平らげる直前に、ようやく昼食を注文していた。そうそう、担当してくれたヒゲのおじさん、愛嬌バッチリ。とても良いお店であった。


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