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永遠なる無駄遣い


沖縄ザ・ブセナテラスビーチリゾート

永遠なる無駄遣い

(1)沖縄那覇空港の混雑

 何時も沖縄を訪れて思うのは、玄関口の空港が混雑してぐちゃぐちゃなこと。このレポートを目にする頃には、新空港が立ち上がり、それは古い空港での出来事だと一蹴されるかもしれないが、でも実は、物理的な設備が改善されただけでは、事態は解決されない。

 その一因は、古くから団体客を集めてきたために個人客へのサービスが行き届いていないのではと考えた。

 そこで、琉球新報でのコラム連載が始まる前に、お忍びで沖縄を訪ねてみた。

 目的は、沖縄サミットの開催地のメイン会場となるザ・ブセナテラスビーチリゾートの設備やらリゾートとしての景観を把握すること、もう一つは観光立県を目指す沖縄への提言をまとめることである。

 しかし、そこは沖縄をこよなく愛するマスターのこと。辛口の中にも、ほんのりと暖かいコメントが散りばめられているはずだから、関係者も目くじら立てずに、改善策を考えて欲しい。

 まずはなんと言っても到着前の景色が美しい。


着陸直前の飛行機から撮影した沖縄の小さな島

 沖縄に行ったことのない人も是非一度足を運び、消費してほしいものだ。
 日頃のストレス解消には、暖かい南の島でのんびりすことを勧める。
 沖縄はパスポートもいらないのだから、お気楽なのだ。

 そうそう、物価は米国(グアムやハワイ)のが安いというあなた。チップ(最近は15〜20%を求められるようだ)を入れたら、それでは効きませんでぇえええ。

 といいつつ、誉めるのはここまで。玄関口の込み具合は、写真で一目瞭然。
 これでは個人のリピート客は、ダイビング好きかゴルフ好きだけで、
 ぼおおおーーーっとしに行く人には辛い状況だよなぁ。
 さっきまでの島嶼の景観もどこかに吹っ飛ぶ状況だ。


何度来ても混雑する空港内
出発の団体が狭いところで待機する

 初めて来たら、きっと不安になる。こんな混雑では不安になる。で、案内窓口らしいカウンターに行ったら、それまで話込んでいて暇そうだったのに、無言であっちと指をさされた。


さされた方向。観光案内所が何処なのか
定かではない(実は左端カウンター)

 外に出ると、何時の季節も日本国内では一番暖かい。というか蒸し暑い。で、冷房の生活になれた都会人は、一時でも早くホテルにいって、荷物を降ろしたいと思うのだが、長蛇の列。

 団体客は、決められたバスに乗れば良いだろうけど、一番来て欲しい個人リピーターはこれでは嫌だろう。決してわがままを言っているのではない。システムを変えれば良い話。


タクシー待ちの長蛇の列は旅行者に厳しい

 そこで提案だ。動線を考えてはどうか。団体客は別の場所で待たせる。これ、空港が新しくなってスペースが一杯できても改善すべきこと。だって、観光立県して外国からも多くの人を呼んできたいのだったら、直ぐにパンクしますよ。

 もう一つが、シャトルバス・システム。巡回バスのようなタクシーですな。乗合タクシー。那覇市内、中部リゾート地、北部リゾート地などそれぞれの目的地に臨機応変に人を運ぶ。

 今でも大型観光バスはあるのだが、機動性に乏しい。前日までの予約が必要と口を酸っぱく言われるものの、それでも当日の運行はダラダラと行われる。

 観光地はふらーーーっと来て、適当に遊べるのが一番。関係者、コメントがきついなぁとか、言い訳ばかりしていないで、導入に向けて動いて欲しい。


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