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永遠なる無駄遣い


海外逃亡顛末00#1
ミレニアムの海外逃亡は大胆だ

永遠なる無駄遣い

(3)ロサンゼルス 2月9日〜


 ここにはとてもとても素晴らしいイタメシ屋さんがある。近くに有名な寿司屋もある。何が凄いかというと、隣近所に女優や監督が座っていること。でもさ、バブルの時決まって日本人のサラリーマン風が現地留学生の女性を誘って、ベタベタイチャイチャしていた。あのさ、これって、世田谷の住宅街で娼婦くどいているような感覚なんだけど、色気づくのは良いが、いい加減にしろよな。まったく恥ずかしかったんだよ。直せよな、TPOをわきまえろよな。

     
<空港脇のホテル>

 宿泊先のウィンダム・ホテルは滑走路そば。二重サッシで騒音は気にならない。ロサンゼルスも広く、あちらこちらと足をのばすので、起点として空港近くの宿泊とした。市内はコンベンション花盛りでどこも満室。やはり急な逃亡に無理があったようだ。とは言っても海外逃亡は突然しないと、アポがかなり先まで入る状況では無理な話でもある。  

   

 ここはパイロットやらスチュワーデスの常宿のようで、一仕事終えた日本人パイロット3人が隣のテーブルで祝杯をあげていた。

 完全防音とは言いながら、ジェットの離陸音が多少は気になる。明日はロングビーチまで足を延ばす。クライアントとのミィーティングは朝10時から。早く寝るため、深酒は避ける。

     

<ロングビーチ>

 ロングビーチにはちょっとしたシーフード屋さんがある。昼は15ドル、夜は25ドルから美味しいメシにありつける。訪問先との打ち合わせが長引き、一緒にパワーランチと相なる。ここのハイアットやシェラトンホテルは狙い目なのだが、コンファレンスのハイシーズンなのであいにく空いていない。

 ここには、北極海から南氷洋まで、太平洋に生息する生き物を集めた水族館もある。動物園と水族館は欠かさないマスター、少ない時間の合間を縫って訪ねてきた。龍年ということで、オーストラリア近辺にいるめずらしい竜の落とし子を必死で撮影。この水族館、帰りの飛行機の中で上映された映画『ミューズ』の一場面にも登場していた。  

   

     
<雨男>

 サンディエゴでの天気の良さに気をよくし、雨男も返上かと思いきや、サンフランシスコでは後から合流した同行者が霧のため上空を1時間以上旋回。サンフランシコからロスへの飛行機も遅れたが、こんなのは序の口。ロスではおいらが着いた翌日のトップニュースが土砂降りで、交通機関がやや麻痺状態に突入したようだ。  

   

 乗り合わせたタクシーの運転手に、自分が雨男だと言ったら、それじゃあ、ここでは一財産つくれるよ、と言われた。

<キリングフィールド>

 ロングビーチからの帰りに乗車したタクシーの運転手がお前はチャイニーズだろうと話し掛けてきた。助手席で世間話をしていたのだが、彼はカンボジア人とのこと。

 なんと14歳の時にカンボジアを脱出。親戚の叔父さんと逃げに逃げて、国境沿いの親類の家に身をよせ、最後は山の上からキャンプに一気に逃げこんだそうだ。ちょうど雨が激しく、視界が悪かったので命拾いをしたとのこと。

 昨年、カンボジアに戻り、ようやく両親と再開できたらしい。2ヶ月前に結婚し、将来の夢は両親を米国に呼び寄せることらしい。ふーむ、国家を考えさせられた。

<サンタモニカ>

 ちょっと古いが「来て来て来て来て」と4回口ずさんだのは桜田淳子。そういえば、吉川晃司も歌っていた。(それはモニカだ)。クリントンだって、、、それもモニカ。ということでサンタモニカを紹介したい。おいおい、出張中だろうというあなた。行間で仕事の合間であると読み取ってほしい。というか、まぁ堅いこと言いっこなしだぜ。

   

 で、サンタモニカは96年あたりまでは海岸沿いが栄えていたが、いまではプロムナードが中心地に。当初はモンスーンカフェやバーンズ&ノーブルがある程度であまりパッとしていなかったが、今では定番のバナリパ(バナナリパブリック)やJCrewが大集合。おまけにローマのイタメシ屋さんも店を出している。

 あ、そうそうケーブルテレビのディスカバリー・チャンネルはサンディエゴでもここでもショップを出していた。どちらかというとオリエンタルな雰囲気と子供相手の商売に見えた。  

   

 小さめのイタメシ屋と家具屋・雑貨屋が大集合しているので半日は粘れる。

     
<モンスーンカフェ>

 お勧めはモンスーンカフェ。ちょっとタイ料理をイージーに食べたくなったらモンスーンで懐かしい東京を思い出すのが良い。

 トムヤンクーンのスープにホタテのブラックビーンいためにタイ風焼きそばで腹ごしらえ。ボリューム満点の「アメリカ料理」に疲れ気味の胃腸を整える。21時半くらいからは隣接のバーのステージから漏れるライブ演奏で盛り上がる。

 もう少し足をのばせる人はチャヤが近くにあるが、ダウンタウンのチャヤの方がお勧め。本当は一軒ダウンタウン方面に良いイタメシ屋があるのだが、それは言えない。言ってはいけないと言われているが、地元の俳優らがきたないカッコでわんさか押し掛け、映画監督が新しい脚本の話で花を咲かせる。  

   

 

<ユニバーサル・スタジオ>

 映画村ハリウッドが誇るテーマパーク。ディズニーと平行して走る形で収益は悪くない。ディズニーに来たならばユニスタもチェックという人は多い。2月は穴場といえば穴場。待ち時間ゼロで昼の12時あたりから行っても殆ど入れる。大阪でも此花地区に来年オープンするが、暫くは人気ライドで混雑するだろう。  

   

 ここLAでは、ウォーター・ワールドが人気だ。ショーは一日数回演じられるが、時間帯をチェックすべし。多少並んでいても、詰め込みが可能なので諦めずに入ること。後は、ターミネーターとジュラシック・パークと言ったところか。

     
 資本力というか、開発提案力というか、少し陳腐化してきただけに、新しいテーマ館の登場が待たれる。

 ETの出口あたりにソフトバンクの孫氏の原点であるスピーク&スペルのモックアップが過去の遺物として飾ってあるのはご愛嬌。ジュラシック・パークはしっかり濡れるウォーター・ライドなので、入口入って右の自動販売機で雨ガッパを購入すると良い。

 日系ツアーは前日夕刻までの予約だが、この時期天候が不安定なので、当日でも予約可能な米国系で事足りる。英語が苦手でも、ちゃんと日本語のパンフがあるので園内の説明も必要ないし、ホテルからの往復に入場料込みで65ドルは安いはずだ。  

   

 隣接するレストランやショップは夜になると綺麗だが、トニーローマ以外に食べれそうな店がない。もう少しするとマイアミにある有名カフェなどが登場するらしい。