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永遠なる無駄遣い


海外逃亡顛末00#4
ロンドン・ポルトガルの旅
永遠なる無駄遣い

ロンドン・ポルトガルの旅(2/5)


<ポルトガルへ出発>

 ポルトガル(リスボン)へは約2時間半。機内で一眠りすれば、そこは真夏の日差しが燦々と降り注ぐ。

 ロンドンからの便はヒースローとガトウィックの2つの空港から離発着している。今回は、ガトウィック空港からの出発となる。

 ポルトガルはもともとヨーロッパの人々のリゾート地としてポピュラーであるため、予約も至難の技であった。 空港カウンターには大きなトランクを3つも4つもかかえた親子連れのグループが長蛇の列。

 それもそのはず。欧州内への旅行客はみな同じ列で、行き先もまちまち。ずらっと並んだチェックイン・カウンター手前には電光掲示板があり、空いたカウンターを順次知らせる。(さながら銀行窓口で順番待ちをするかのようである)

 旅行客は表示された番号に従って、それぞれチェックインの手続きに入るのだ。つまりは、どの列に並ぶか気をもむこともない。

 とはいうものの、次々と預けられる手荷物の山も行き先がそれぞれ異なる。自分のはちゃんとリスボンに届くのだろうか......とちょっと心配になりながら、スーツケースに貼られるタグを念入りにチェック。


<気長に参りましょう>

 さて、順調なフライトで定刻にリスボン空港に降り立ったものの、肝心の手荷物が出てこない。受け取りのターンテーブル周辺には人集りである。

 待つこと45分。ようやくガタゴトと荷物が流れてきたが、その間不都合を伝えるアナウンスもなければ、空港職員の説明もない。これがポルトガルのテンポなのだろうかと感じる。

 一方の旅行客も、これからのんびり過ごすバカンスを前にさほどの遅れは気にならない様子。のんびりと構えている。一人あくせくする日本人が約1名..........。


 空港は明るく開放的。自然光が差し込むあたり、6月に行ったクアラルンプール国際空港に雰囲気が似ている。

 気温も35度くらいと思うが、カラッとしている。ただし日差しは非常に強いので、ようやくサングラスのご登場である。

 タクシーはクリーム色のベンツや黒っぽいフォルクスワーゲンなどで統一されており、小綺麗な車が次々と観光客を乗せて走り去る。

 我々もまずはホテルへ。運転手に「ハウマッチ?」と問いかけたところ、「ハウムーッッチ?」ときた。おぉぉ。ラテンの国にようこそである。


<地下鉄に乗る>

 ホテルにチェック・インした後、まずは一休み。日の陰るのを待ってから街の様子を見て歩く。

 市内を動くには地下鉄が便利である。98年の万博を機に整備されたため、まだ新しくきれいで、電車も深夜1時くらいまで走っている。ロンドンの地下鉄の方がよっぽど怖い。

 ポルトガルは公共交通機関の値段がとても安い。地下鉄、バスはいずれも$100(100エスクード=約50円)。回数券や一日券なども用意されている。


感じのよい地下鉄の駅。BGMも流れている。

 ただし、地下鉄の入り口にある「M」のマークが思ったより小さく、見つけにくいのが難点ではある。