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(3)ブリュッセル 1/2
ああ、楽しみだ、時計...。無駄遣い無駄遣い。だって、香港返還記念に出た文字盤がひっくり返る奴に、昨年のイタリアで手に入れたブルガリのダイバー・クロノ。時計が趣味とはいえ、買いすぎだ...。いい加減に.....という冷たい視線もなんのそのなのだ。 <ベネルクス・パス> ベネルクス三国(オランダ、ベルギー、ルクセンブルク)を回るにはこのパスが便利である。駅の窓口で旅行者用の列車周遊券にパスポート番号をサインしてもらう。最初だけはパスポートを見せて番号記入が必要。任意の5日間使えて、期間内ならば乗り降り自由だ。
駅は盗みなどが多いのだが、ここは安全そうだ。それでも用心にこしたことはない。なんせ衆人が見てるなか、パスポートの出し入れをするからだ。けっして荷物を棚に載せたまま、さらにそこが死角的な場所ならば、眠り込んだりしてはいけない。 3時間ほどの列車の旅ということで、昼飯と飲料水を購入。 <列車は綺麗> ベネルクス三国は街並みがとてもハイセンスで清潔。ときどき浮浪者や薬中毒がいるけれど、近付かなければ大丈夫のようだ。
でもなぁフランス語とドイツ語のみはつらいねぇ。なんとかボディ・ランゲージで対応できるのはご愛嬌。オイラも4年間ドイツ語を勉強したがマスターできず、目で語れば全てを理解される芸当をマスターしただけ...。(笑い) <メリディアン・ホテル> ブリュッセル駅前のメリディアン・ホテルに到着。駅構内はごちゃごちゃいているので要注意。このホテル、AMEXレートで安く泊まれた。
駅前というのは都市によっては危険だが、駅前の通りをまたいだ目の前のここは大丈夫のようだ。隣に小さな公園があるので、夜は早めに戻るほうが望ましい。ここから観光名所が徒歩圈内なのが嬉しい。 部屋の内装は南仏風。カード式のカギに切り替えてから、泊まり客のばぁさんとかが四苦八苦するらしい。室内は冷房が効いていて心地良い。そういえば、ルクセンブルクのホテルには冷房がなかったなぁ。 そうそう、この旅の後半に泊まったホテルでは、カードキーに部屋番号の房がついてたが、これでは泥棒にコピーしていらっしゃと言っているようなもの。ちょっとルーズなので注意しよう。相手はホテル従業員とは限らず、EU統合で悪いヒトが続々、警備の緩い国に侵入中なのだ。稼ぎ時という奴。 さて、話を元に戻すと、メリディアンの窓からの景色もまぁまぁだ。そうそう列車を利用するにしても、すでに初秋。ジャケットが望ましい。ノン・スモーキング・ルームを要求したら、ヨーロッパでは中の上の部屋をしかも格安料金であてがう確率も高い。 <グラン・プラス> 到着早々、さっそく、観光名所の探検開始。まずは中心部のグラン・プラス。ビクトル・ユーゴーが褒め称えた場所と言われる。ギルド(中世ヨーロッパの同業者組合)の会議場を中心に広場を構成している。今はレストランやホテルなどに変身している。夜のライトアップも綺麗。
広場の中で、今は市立博物館として利用されている王の家にはブリューゲルの作品や小便小僧の衣装などが展示されている。ライティングが悪く、早々と退散。 <小便小僧> 本物の小便小僧は徒歩5分ほどのところ。世界で最もがっかりする場所3つのうちの1つらしい。へ。これだけ? う〜ん、なるほどがっかりする内容だ。 ところで、あとの2つは、イタリア・ベローナにあるロミオがジュリエットに愛を告白した窓、シンガポールのマーライオンだろうか...。
<ファルスタッフ> 証券取引所近くのアールヌーボ様式が残るビアカフェで一休み。鏡、天井のライトが素晴らしい。ここで地元ベルギーのビールを呑む。酸味の効いた柑橘系ビールとかイチゴビールなどだ。
<Chez Leon(シェ・レオン)> このあたり、街の雰囲気がくいだおれの様相。ブリュッセルの7割の飲食店が集中するらしい。ただし、感覚的に、観光客向けのぼったくりの店もちらほら。いかにもドイツ人とかイタリア人向けの店がぞろぞろ並ぶ。 さて、このシェ・レオンはムール貝を食べさせることで有名なお店。店の対応もまぁまぁであった。ムール貝は大振りなだけにそんなに多く食べられないはずが、1kgはあるらしい鍋をぺろっと平らげる。当地のムール貝はセロリとかで味を整えているらしく、塩味の効いたあさりの酒蒸しというところか。ビールとムール貝で胃休め(どこが...)。
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