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永遠なる無駄遣い


海外逃亡顛末01#2
マデイラ・マルタ 〜島の旅
永遠なる無駄遣い

(2)ナポリ・ポンペイ・カプリ島 1/4


<ナポリへ>

 フンシャルからナポリまで長旅の一日だ。まずはリスボンへ。その後、ローマ経由でナポリへと向かう。現地到着予定は夜の8時だ。

 どこでもそうだが、南北格差はそれぞれの国にとっての弱点でもある。ナポリは市長が替わり、治安が格別によくなって、経済も少し上向いてきた。ベルギーやオランダもそうだったが、欧州統合で観光ブームへの期待は大きい。ポイントは治安とタクシーと乗り継ぎの時間節約である。そういう意味ではリスボンはトランジットのための時間節約には便利である。

 ナポリでは港機能のチェックと貿易関係者へのインタビューなどが待ち構える。

 そのあたりの詳しいことは守秘義務もあるので勘弁してもらうとして、ナポリの観光や食事やら宿泊場所、治安関係の情報は持ってけドロボーだ。

<ローマ>

 30分遅れでリスボンに到着するも、トランジットは簡単。『逆噴射る』の二の舞いだけは避けたい・・・。  

 さて、ローマで再びトランジット。約2時間の余裕がある。空港の免税店は充実している。GUCCIにてしばし店員と歓談。  

 それでもさすがにすることがないので、PSIONを取り出し、先日のインタビュー内容などをまとめる。やはりバックライト付きのPSION、快適であーーる。 ヘラルド・トレビューン紙では森さんが辞意を表明と伝えるが、本当だろうか?CNNでは潜水艦事故の続報と、あとはリスボン近郊でバスが河川に転落した事故を報じていたぐらいか。空港では昨日付の日経新聞を売っていたが、今は日本時間の夜中なので正確には2日前の新聞であーーる。

<荷物がない>

 ローマからナポリへはプロペラ機で1時間ほど。

 ようやく着いたナポリは夜8時。ところが、おいおい、またしても事件だ。小さな飛行機を乗り継ぐため、マデイラから最終目的地まで荷物を預けるように言われていたのだが、心配した通り、出てこない!。どうもこの出張、本当に騒動が続く。ウゥゥ。

 虫の知らせか、こういうこともあろうかと、スーツの下のスラックスだけは鞄に入れて持ち歩いていた。とりあえず、普段着のジャケットを着ていたので、なんとかなるか・・・・。

 アリタリア航空のカウンターでロストラゲージの手続きを済ませるも、なんだか心許ない。小雨も降り、意気消沈。タクシー運転手は、人の波から少し遅れて出てきたお客が東洋人だと分かるやいなや、少しふっかけてきた。荷物が出てこないので落ち込んでいたのにこの追い打ち。  

 結局、通常より多めに料金は取られるは、それでいて運転は無茶苦茶に乱暴だし、ニッチモサッチモドウニモブルドッグ状態。

 
<ホテルにチェックイン>

 エクセルシオール・ホテル(Excelsior)は最近5ッ星に格上げされたばかり。オイラはスターウッド(シェラトン、メリディアン)系列のホテルカードを持っていたので、ホテル側がアップグレードしてくれたようだ。

 部屋は海側の上階で、見晴らしは最高。少し気が晴れる。


<伊料理>

 ようやくホテルに落ち着き、貴重品を預け、夕食はイタリアンをということで、フロントで良さそうなレストランを3軒ほど紹介してもらう。とはいうものの、横なぐりの雨に加え、まだ道に不馴れなことから、自分の嗅覚ですぐそばの美味そうな店へ・・・・。それが大正解。 ピザと魚とモッツァレラチーズのサラダで、あとはワインを1本飲み干して6000円ぐらい(やや少なめの2人前)。日本の雑誌にも紹介されたことがあるらしい。

<Zzzz・・・>

 さすがに旅の疲れから一気に酔いがまわって、ホテルに着いた途端、すぐに寝る。トランクは次の便でも届いていなかった。パジャマ(お気に入りのカルバンクライン製。昨年出張時に購入したが、その後探しても、どこにも売っていない‥)はないわ、歯ブラシもない‥、そうそう整髪道具もない‥。トホホホホ。