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永遠なる無駄遣い


海外逃亡顛末01#2
マデイラ・マルタ 〜島の旅
永遠なる無駄遣い

(3)ミラノそして日本へ 1/3


<ミラノへ>

 さて、次の目的地ミラノではレストラン関係者との打ち合わせが待っている。マルタからは昼すぎのフライトなのでゆっくりめの朝食で体調を調整する。

 マルタからまずはローマへ飛び立つ。ビジネスクラスにイタリア人とおぼしき、変なおっさんがいる。ほんとわがままで、自分のことだけ。日本語で罵ってやったけど、マルタから乗ってきた日本人の女性(会社員、出張中?)に自分のカバンをぶつけても平然としているし。「日本におけるイタリア年」なんてイベントやってるんだったら、そういう横着なところをなんとかしろよ。

<またも問題発生>

 またまたわけあって、ここから先は写真がない。
 オイラを待ちかまえていたトラブルに、とても写真を撮る元気がなくなってしまったのだ。
 申し訳ないが、ミラノの様子を知りたい方は、99年の逃亡記「北イタリアで優雅に過ごす」を見てください。

 ローマ空港に無事到着したと思ったらトラブル発生。今回の出張、大丈夫かぁぁぁと自分自身に問いかけたくなる。なんとビザがマルチではなくシングルで登録されているから、数「マルチで」とお願いしていたのにトホホ。

 結局、空港警察で足止めされた挙げ句、「あなたはイタリアには入れないので、日本に帰るしかない。」(つまりは強制送還)だという。おいおい、大使館のミスだろと言ってはみたが、まるで効き目なし。まるで捕らわれた宇宙人のような扱い。あんまりだ……。

 パスポートとチケットを持って行かれたまま、3時間が経過。ようやく担当者が現れたと思ったら、日本への便を手配するというさっきも聞いたような説明。さらにそれから待つこと1時間。担当者ともう1人、ビシッとスーツを着た見るからに偉そうな人物がやってきた。一瞬緊張したが、何と、ミラノに行けるというではないか。我が耳を疑った。どういうこっちゃ???案内するから後について来いと、何の説明もないまま連れて行かれたのが、アリタリア航空のビジネスクラス用トランジットラウンジ。

 それまでは、本物の強制送還組やら、何かで捕まったらしき人と面会人の涙のご対面が繰り広げられる側でずうっっと立たされていたのに、いったいどうなっているの?

 帰国後にでも原因究明委員会を組織すればいいかと、ひとまずは抑えて抑えて。とりあえず、即座にカンパリオレンジで喉の渇きを潤す。ああ、良かった。もう少しでローマ空港で夜を空港で過ごすところだった。

 一時はどうなることかと覚悟したぞ。帰ったらイタリア大使館に抗議だ。

<ようやくミラノ> 

 結局、ミラノ市街から遠い方のマルペンサという空港に着陸。予想外の、無駄な長〜いトランジットを4時間も過ごしたことになる。誰が補償するのか。しかもまだクライアントとの連絡が取れていない。夕食はペックがよかったのに、この分じゃ無理だろう…。

 夜も21時を回り、結局タクシーでミラノ市内へ移動する。ドライバーが飛ばす飛ばす。140kmは出してるはず。危ない場面が数回。こんな所では死にたくない。けど言ってもしょうがない…。  

 ミラノでの滞在はホテル・ドゥオモにした。もうひとつの常宿がアメックスレートで泊まれなかったからだ。近くにデパートがあり、それなりに便利なのだが、ドゥオモが見えるわけでもなく、しかもホテルが汚い。堂々と五つ星を出しているが、フロントの扱いなどはひどいものだ。一部改修された部屋もあるが、やはり次からはパスしたい。


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