トップへ


永遠なる無駄遣い


海外逃亡顛末02#1
逃亡記〜今回のスケジュールはハードだ....
永遠なる無駄遣い


(2)台北



<タクシーで台北市内へ>

 空港タクシーには専門のライセンスが必要である。乗車場は玄関を出て左側の一番先端。外のレーンがタクシーであり、内側のレーンには白タクがいる、これ、おかしなもので万国共通。昔、昔、80年代半ば、サンフランシスコでもタクシー乗り場の直前で白タクの客引きがあり、ちょっと不慣れだとバインダー持って、いかにもという人が声を掛けてくるのですぐ騙される。
 で、台湾のだと、黄色のタクシーのところに行き、タイペイ、カイユエー(快悦=ハイアットリージェンシー)と告げると、タクシーを管理している組合から乗車タクシーに関する留意点などが記されたチラシを渡される。だいたい日本円にして5000円前後。1時間で到着。夕方だと市内の渋滞に巻き込まれるので15時過ぎに到着の航空機を利用すべし。


 


 
↑市内を走るタクシー。

<世間話>

 なぜタクシーかといえば、空港から市内へのバスは不特定多数が乗り込み、バラバラと降りていくので、荷物の紛失の可能性が高まる。数時間飛行機に乗り、さらに1時間半以上も荷物が無くなる心配するならば、いっそのことタクシーとあいなる。バスにはさらに待ち時間が20分ほどかかる。
 もうひとつは、運転手へのヒアリングだ。現地語である台湾語を操ることができるし、万が一中国語しか話せない人であれば、本人かその親が大陸から来たということが理解でき、微妙な政治や経済問題を語ることができるからだ。


 
<寝袋持参>

 さてこの運転手、何がすごいかといえば、寝袋持参だということだ。なんのことはない。一日空港を2往復から3往復するのだが、タイミング悪く直前数台で乗客を逃がした時には空港で一泊して次の早朝に頑張るのだそうだ。ただし、奥さんは外泊を是とはしないので、なんとも厳しい。キールンという雨がよく降る港町に自宅を購入したようだ。前は松山空港という古い国際空港の近くに賃貸で住んでいたが、政府の融資により購入できたようだ。さて、聞いてびっくりしたのが高速道路チケットのモギリのお姉さん達の月給。3万元なので、日本円にすると12万円というところか。排気ガスまみれで大変だが、国家試験もあり、人気職種のようだ。


 

<ITS>

 高速道路に電子カードで自動通過できる装置は3年前から台湾にも導入されたが、結局定着しなかったようだ。装置は自費購入だし、自ら取り付ける必要がある。政府は収入管理が楽になるけど、利用者負担が大きい。よって廃れたようだ。二社が激しくやりあい、結局、儲けも少なくダメになったらしい。なんだかどこかで聞いたような。というよりも日本も似たような状況だ。でもどうでもいいけど、ゴタゴタ取り付けるのはクルマをシンプルに走らせたいこちらとしては、もっとデザインに配慮して、見えないところに隠すことができないのかなぁ、と思う。結局、システムの話しになると、役所などでも技術系大学卒業者が跋扈するからだろう。


 
<もうかっている商売>

 ずばり二つ。一つは、ネット関連の喫茶室。もうひとつは宝くじだそうだ。どうもタクシー仲間で宝くじに当選した人がいて、ヤクザに狙わっるのではとまくしたてていた。日本では10億円を南米のねぇちゃんに貢いだ人がいると教えたら絶句。宝くじというかロットは陳水扁総統が台北市長時代から画策していたらしい。民進党として主たる財源がないため、クジに目を付けたようだ。ただし、今は2週間に一度の抽選で、学生まで購入に走っているので、月に一度に回数を減らそうかと検討中らしい。


 
↑宝くじ売り場に並ぶ人々。