|
日曜21時のNHKスペシャル。窮地の中で立ち上がった雪印の中核社員にフォーカスが当たる。
課長を中心とした7人が、狼狽する経営陣にこれではダメだと直訴し、本社の一室にて企業イメージ回復のための施策を練り上げた。 カメラがリスクの顕在化した企業内部に入れたのは、NHKのブランドがなせる技か、あるいはせっかくの提案を経営幹部側に握りつぶされないようにとNHKを味方に付けた課長側の知恵だったのか。 それぞれの課長が本音で語り、会社を思う気持ちが伝わってくる。が、それは旧経営陣同様、のれんを守らんがための行為なのか、エリート意識が先行しての正攻法だったのかは不明だ。 関連企業への目配せはどこまでされたのか。地方の工場が閉鎖され、末端社員が解雇されようとしている瞬間の7人衆のコメントが取れなかったのは企画の限界なのかもしれない。続編に期待したい。
|