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NHKの2002夏の挑戦シリーズ。主役は、教育実習生。中途退学者向け私立高校を卒業し、大学に進学。教員を目指すために母校での実習を選んだ。
期間は2週間。大型バイクにまたがり、母校に到着。まるで青春ドラマのような場面。感動が待ち受けているというのが制作側の筋書きだったのかもしれない。 が、現実は少し違っていた。物語は淡々と進行する。どこでも見かける教育実習生の苦悩風景。生徒が顔を向けてくれない。対話を深めるため、文化祭向けに映画撮影を手伝うが、自らが熱中した当時とは異なり、高校生達は盛り上がらない。 この高校の教育システムが成熟し、時代の何かが変わったのか。いやそうではない。実はカメラを回しているところに作り手側のエゴがあると生徒らが見切りを付けたのではないか。 中途半端だったフィルムは、生徒らが文化祭後に編集し直し、主役の下宿へ。彼らなりの筋の通し方は大人だ。
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