夏の風物詩といえば、高校野球に24時間テレビ。
おかげで連日大忙し。
高校野球は常総学院の木内監督が引退の年、見事に夏を制したことが印象的だ。甲子園を教育の場と位置づけ、子供たちが成長する、普通のチームが団結して優勝をプレゼントしてくれた喜びを語る木内節に、大いに感動した。
感動ついでにいうと、松林キャプテンが「親に感謝したい」と大泣きした場面に、日本の将来は若い皆さんに託しても大丈夫だと思った。
残念なのは、講評。やけに「分析」「分析」というのが気になるなぁ。「見逃し三振が多いのはなぜかを反省してほしい」とか。
何でも、この機会に説教でもしておかなきゃと思ってしまう大人にも困ったものである。ま、そのあたりは、選手諸君の方がはるかに成熟しているので心配はしていない。
一方の24時間テレビ。恒例のチャリティマラソンでは山田花子。りっぱに完走した(らしい)。
豊かな平和な日本で、チャレンジの場面を創り、人に感動を与え、自らも成長する。マラソンは個人の闘いでもあり、それをサポートするチーム一丸となった戦いでもある。
今回は110キロ。こんな無謀な挑戦はいつ頃からどう始まったのか。そろそろ誰かが「110番」して警察呼ばないと、犠牲者が出るのではないか。
実際、山田花子の頑張りには拍手を送りたいし、心配した。しかし、110キロという距離設定には、ギリギリ時間内に間に合うかどうかというハラハラ感を演出したいのでは?と勘ぐりたくなってしまう。
多くの視聴者は、制作側の思惑とは裏腹に、番組のフィナーレでの感動のゴールといった演出などいらないのではないか。走者本人の達成感があればそこまでで良いはずだ。
演出疑惑は22時直後という特番中継を入れやすい時間にゴールしたという部分にもちょっと出ている。
翌日の21:00からは恒例の「舞台裏」が映し出され、夏の風物詩がようやく終わった。