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こちら情報局


「言いたい放談」
『東京新聞』
03年11月07日付
こちら情報局

政見放送とマニフェスト

 二日後の日曜日は衆議員選挙である。
 メディアはここぞとばかりに投票行動の指標になりそうな素材を見つけ、ユーザーに提供している。
 
 そんな選挙に影響しそうな、そしてビジュアルの時代を反映したのが、政見放送とマニフェスト。
 
 まずは政見放送。視聴率操作などとは関係ない世界、公共放送の使命である。それにしても随分変わったなぁ。結構、イメージ戦略を全面に出している。
 
 百聞は一見にしかず。候補者一人一人が登場する小選挙区のものでは、声の抑揚、過去の経歴・実績、政治にかける姿勢・・・みんな見えてしまう。
 
 また、比例代表のもので、狭いブースに党の代表二人が漫才宜しく並んで座っている姿には、ちょっと違和感がある。無理しているなぁ、選挙終わったらどうするのかなぁと思ったりする。
 
 一方のマ二フェスト。
 
 配っているのを見たことがない、実物を見たいという投稿もあった。次回は売って欲しい。書店売りですね。あるいは新聞配達所に置いておくとか。簡単に手に入れられるようにしてほしい。
 
 党本部まで行ってもらってくるかという意見もスタッフの間であったが、実際に配っているところを探そうと、配っていそうな場所の仮説を立て、予想通り入手に成功。
 
 東京近郊のJR駅前とか、新規開店の大型スーパーの入り口付近で頂戴した。
 
 自動車通勤の方であるとか、深夜勤務の人には配られそうにない。新橋のガード下で酔っ払っているおじさんはもらえたのか?もちろん、配りすぎると採算割れ。
 
 それぞれの訴求点は、若さを強調、既存体制の打破、平和、護憲、改革・・・。有権者が何を気にかけ、それをどう包含し、優先順位をつけ、実現するか。実力を問われる時代がやってきた。
 
 もうすぐレースの結果がわかる。
 
 問われているのは国民としての見識。一番の見識は、選挙に行くことだ。
 
 選挙にゴー。