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年明け早々、省庁が再編された。
一年前は「Y2K(コンピュータ2000年問題)」一色であったが、一部官僚に言わせれば、省庁再編はY2Kよりも怖いそうだ。 コンピュータの場合、何か不都合が生じれば、システムが稼働しないことは一目瞭然。『それなりの対処も可能であり、最悪の場合、強制終了し、ごめんなさいとすることも不可能ではない』とのこと。 が、省庁再編となれば、生身の人間が相手であり、『本当のY2Kの本番はこれからだ』という。 もう一つの嘆きは、省庁再編は『政治家に悪者にされた結果だ』という被害意識である。 国民の人気取りのために官僚にバブル崩壊後の責任を一方的に押しつけたのだという。 確かに、彼・彼女等には法律に照らし合わせた上で動ける範囲が存在するのだから、動きたくても動けない場合もある。 『なんだったら法律を変えてくれよ』という主張でもある。 これら本音トークを聞いていて、国民の一般感情からはかなりかけ離れているなぁと考えさせられた。 こうなったら国民の目に見える形で、巨大官庁のスリム化の方法とスケジュールを明確にした方が良いのではないかとも思えてくる。 民間の知恵であれば、二つの組織を擬似的につくり出し、強い方のみが残るというのが効率的である。省庁再編で束ねられた官僚が一致団結し、全員で生き延びようとすれば、お手上げである。 そういえば、旧所属毎に電話のベル音を変えた省庁もあったが、外部の利便性か、内部での身内の差別化のためなのか定かでない。 ついでにもう一つ。役人の発想に『制度は用意した。あとは民間の努力次第だ...』というのがある。 個々が利益を稼ぎ出すのに手を貸すわけにはいかないらしいが、結果、日本経済は迷走を続ける。
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