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こちら情報局


「本音のコラム」
『東京新聞』
00年3月2日付
こちら情報局

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三時間で三分

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 この季節、花粉症にインフルエンザにと苦しむ方も居よう。そんな私も風邪を患い、年末から三度ダウン。一度目は咳、二度目は胃に来て、三度目は発熱を伴った。

 二度目の時は、救急車のお世話になり、てんやわんやの大騒ぎ。

 なにせ救急車を呼ぶのは初めてのことであり、どうしたものかと考えあぐねたが、それこそ七転八倒の状況。タクシー呼んで病院行くというような状態ではない。

 散々マスコミで救急車をタクシー代わりに使うモラルの低い人がいると指摘されているので、自分は違うと主張したかったが、なにせ胃痙攣。症状を理解してくれなかったら......、大げさな奴だと思われたら.....というのが実感だった。

 病院に着くやいなや、あっという間に血液を採取され、痛み止めの筋肉注射と3時間の点滴。その間に、胸部と胃のレントゲンを数枚撮られた。

 その日はどうにか帰してくれたが、薬を飲みつつ様子を見るといわれ、休日明けの病院へ再び。

 前回、半日も病院に保護された身としては勝手知ったる病院と思いきや、甘かった。朝の8時から待合室には人の列。看護婦に容態を聞かれ、元気いっぱいに今は落ち着き大丈夫と答えたら、後から来た具合の悪そうな皆さんが先に診察室に入っていった......。

 それでももっと困っている人がいるのだからと最初は余裕だったが、二時間待って三分で終了。

 で、次に発熱で病院に向かった時には、昼前のタイミングをねらってみた。先生方も食事前で、診察の間隔を短くするだろうと考えたからだ。ところが今度は三時間待ち、結局午後の二時半をとっくに回って三分で終了。

 保険が利いて、数百円とはいうものの、時間というコストも馬鹿にはできない。朦朧とするなか椅子にじっとしているのも辛い......。