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こちら情報局


「本音のコラム」
『東京新聞』
01年5月4日付
こちら情報局

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次世代携帯電話

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 NTTドコモの次世代携帯電話のサービス開始時期が今年の十月まで延期されるという。

 日本の次世代の収益の柱であり、期待の星であったはずなのだが、サポート1ヶ月前での延期発表は頂けない。

 まるでゲームソフトかファミコンの発売延期みたいな程度の認識しか経営層にはなかったのかと問いたい。

 ネット時代の携帯電話はライフラインそのもの。だからこそ慎重を期して、延期したというのなら、発表をもう少し前倒しすべきだ。

 うがった見方をすると、年度末決算に影響するから、延期決定をすこし先送りしたとか、あるいは株価に影響するので、ギリギリまで開発側の頑張りに期待したとか...。

 こんなことを考え始めたら、携帯電話が殿様ビジネスに思えてきた。販売価格は製造原価に比べ異常に高い。定価2万とか3万のものの原価をいちど聞いたことがあるが、笑いが止まらないとメーカー担当者は漏らしていた。

 一ヶ月の電話代は高すぎないか。サッカーくじが青少年の射幸心を煽るというが、携帯電話の毎月の支払いが数万円の学生も少なくない。これも射幸心と言えないのか。

 もう一つ指摘したいのは、高齢者対応に力を入れていないことだ。ボタンの押し安さ、聞き取りやすい周波数帯域への変換など、工夫は幾らでも出来る。変な光方や着信音をはずして、アクセシビリティを向上させるべきである。