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こちら情報局


「本音のコラム」
『東京新聞』
01年8月31日付
こちら情報局

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駐車違反

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 稲垣吾郎事件が波紋となって広がっている。駐車違反やその後の一連の行為については、ここでは触れまい。

 が、渋谷近辺と言わず全国的に、大都市での駐車事情には解決すべき課題が山積みだ。

 実は、夏季休暇を利用して米国に暫く滞在していて気がついたことがある。ニューヨーク市内から車で30分ほど行ったニュージャージー州では、住民が日常的に使う道路は片側二車線と一車線、計三車線という不規則な道路幅が一般的だ。

 センターラインがセンターにないのだから、律儀な国・日本から出向いた筆者には、ちょっと不思議な感じがした。

 道路幅は日本とさほど変わらないので、二車線側を走行中の車は余裕で走れるのだが、反対車線はそれこそ路肩すれすれで走行。へたくそな運転手ならば、大丈夫?ちょっと窮屈ではないですか?と聞きたくなる。

 実はこれ、二車線側の路肩寄りの方は最初から駐停車可能にするためのスペース。

 日本では何かと「仕事きっちり」が合い言葉になっているが、真面目ということは融通がきかないということだ。

 今のままだと、誰かの家に行く時や繁華街の駐車場が満杯のときなどは、違法覚悟で一時駐車をする人が絶えないだろう。そうした用途に使えないのだから、自家用車なるものは、それこそ運転技術確認用または気分転換用の高級おもちゃでしかない。