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緊急時における日本の企業やメディア、さらには政府対応がいまだ画一的であり、利己的だと海外に映っている。
野次馬根性丸出しで、ワールドトレードセンタービルから脱出した数少ない日本人へのコメント取りに終始しているメディアの姿にNYの心ある人達が苛ついている。 国内で繰り返し流されるCNNやABCなどの現地放送。通訳を介して生情報は得ているものの、では具体的に日本のスタンスはとなると、政府の顔も国民の意思も見えてこない。せいぜい、報復に向け日本政府はどう動くのか、他人事のように論じられているのみだ。 米国の悲劇が自業自得とでも解釈できるようなコメントをした議員もいる。そうした意見が、在外邦人の立場を悪くし、危険にさらすことを、平和惚けの議員らは理解してほしい。 週末に世界各地から寄せられる米国への哀悼メッセージの映像の中に残念ながら日本からのものは含まれていない。 たとえば、新宿のホテル群の窓明かりを利用し、NYにメッセージを送れたはずだ。 あるいは東京の米国大使館前には多くの花束が手向けられているが、せめてそれらを映像として報道する努力を望みたい。 与野党の法整備を巡る綱引きはともかく、米国に哀悼の意を表す集まりをどう開催するか、超党派的な発想が出来なかったことが悔やまれる。
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