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原宿に留置場を作る話が浮上しているという。文教地区にそんなもの要らないと地元住民が反対したら、都知事は地域のエゴだと語ったようだ。
はたしてそうだろうか。 原宿は修学旅行生の訪れる人気スポットであり、表参道周辺には世界の有名ブランドの大型ショップが今後も続々と集結する勢いである。 裏原宿と呼ばれるショップには、入手困難なTシャツなどを求め、若者が行列をなす。 見方を変えれば、付加価値の高いものを創出するデザイナーやデザイナーの卵達が数多く集まる場所でもある。 21世紀の日本の産業は、まさにそうしたカルチャーの担い手が生み出す付加価値情報(コンテンツ)をIT(情報通信技術)などにより世界中に発信にするとともに、そのメッカへ世界中の先端的な人々が、「ビジネスと観光を兼ねて訪れる(コンベンション・ビジネス)」ことではないだろうか。 別に留置場が不必要だと言っているわけではない。施設にはTPOではないが、それぞれに適した場所があるはずだ。 そういえば、就任当時に都庁を指し、「あれだけのスペースは必要ない。半分は賃貸に回せば良い」とコメントされていたようだから、都庁の奥深くに迷路のような留置場を作ることを検討してはどうだろうか。そうした上で原宿の一等地は、商業地として借地権などを付けて貸し出せば良いのでは。
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