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「本音のコラム」
『東京新聞』
01年12月14日付
こちら情報局

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屋台ビジネス

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屋台ビジネス(01年12月14日付)

 不景気が忍び寄るというよりは、堂々と直進してくるご時世。政府挙げての雇用創造も、手に職をつけてもらおうとの心意気は認めるが、もっと景気の良い時に打ち出せば効果的な施策も、不景気には裏目となってしまう。

 一度失敗したら立ち直れない、超がつくほど真面目な国民性。急に自己実現だ再チャレンジだと言われても困る...。

 ということで、事業の孵化という原点に戻って、「21世紀型屋台ビジネス」を提案したい。

 講演で訪れる全国津々浦々の市町村や県庁所在地を見渡すと、役所の玄関前には結構立派な敷地がある。

 そうしたスペースを使って、食べ物といわず、モノを修理したり、デザインを売ったり、ウィルス感染のパソコンを診断したりと、様々な屋台ビジネスを生み出せそうだ。

 屋台というより、モダンなワゴン車のようなものを想定している。SOHO的なモバイルオフィス、モバイルショップというコンセプトだ。

 起業のための各種訓練と法律上必要な講習を市町村レベルで行う。

 免許・資格を無事取得できた人は、まずは行政の目が届く範囲(つまりは役所の広場)で常連さん作りに励む。

 数年様子を見て、仕事が順調な人には晴れて街角での新規開店をサポートする。雇用の調整弁的な「カンガルー(有袋類)型の孵化ビジネス」が不景気には必要だ。